Eyes, JAPAN Blog > シュールストロミング

シュールストロミング

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

世界一臭い缶詰「シュールストロ(レ)ミング」(※1)をミーティング後に皆で食しました。スウェーデンでは “マンション / アパートの室内では開けていけない” という法律があるというその缶詰はどれほど臭いのかと興味津々でした。

まず水をはったバケツに缶詰を入れ缶切りで穴を開けると中からガスがボコッと出てきました。すぐ近くにいるとここで既にすごい臭いが…バケツから出して開けきったところ半径 5m 圏内にはあっという間にものすごい臭いが立ちこめました。

臭いを上品に例えると今迄に嗅いだ事がないほどの強力な生臭さですが、率直に言うと腐敗臭。この臭いが口の中に広がるの?? 気持ち悪くならないだろうか…と不安でしたがいざ試食。薄くスライスした固めのバゲットに茹でたじゃがいもとこの缶詰と刻んだタマネギをのせて食べると、すごく塩辛く臭いが半端じゃないアンチョビの様でなかなか美味しかったです。が、臭いだけで気分が悪くなってしまったり、口に入れて飲み込む前にすごい時間を要した者もいました。

のんべえにはたまらない珍味でしょうね。ウォッカもしくは45度以上の泡盛ロックが合いそうです。でも1度で十分。くせにはなりませんでした。(現地の人はこの味が癖になるそうです)

※原料は鰊。容器の中で1次発酵をさせ、発酵最高時に大きな缶にパッキングし密封。この缶詰は加熱殺菌せず、そのまま2次発酵を缶の中で続けるので、缶詰の発酵微生物が再び発酵をし(発酵微生物のというものは缶詰のように空気と遮断されて嫌気的環境下になると異常発酵を起こし、強烈な臭気成分を出す為臭くなるんだそうです。)、炭酸ガスを発生させるので缶はパンパンになる。解禁月は10月。納豆の20数倍程の臭気をもつ。

担当:小熊

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2 responses to “シュールストロミング”

  1. GLB says:

    羨ましい…
    「もやしもん」を読んでから一度は食べてみたいと思ってましたぁ
    次回、食べる事があればぜひお誘い下さい(^^)v

  2. me says:

    GLBさん
    次回があるのかどうか微妙ですが、是非ご招待致します。口の中に入ってしまえば東北人なら納得する塩味でうまいのですが、やはり口に入れるまでの間で挫折しそうですね。先日スェーデン大使館の方に聞いたら、フランスパンでは無く、紙の様なパンに包んでタコスの様に食べるのが正式だそうです。だったら多少口に運ぶ前の匂いも軽減できるかもですね。