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Jetset for SIGGRAPH 2007

yamadera

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SIGGRAPH2007

今年も、Computer GraphicsとInteractive Techniqueの世界最大の祭典である「SIGGRAPH2007」に会津大学の学生2名を連れておなじみコーエン先生と一緒に参加してきました。今年で1996年のニューオリンズからの11回目の参加になります。今年はサンディエゴでの開催だったので気候(湿度が低く気温も)も最高で、ホテルも歩ける範囲で、治安も悪くないので毎日朝から晩まで忙しく過ごしておりました。今年はGlobal illumination関連の論文は一段落して、Fluid等のシミュレーション関連またGoogle Earth等の影響か、Computational Photography等の論文が多かったですね。ExpoではやはりGPU関連のブースがにぎわっていましたが、VICON以外のMocap関連企業のブースも多く感じました。私も現在手掛けているプロジェクトで視線感知できる赤外線カメラも見て回り、いくつかの会社と商談もしてきました。またSIGGRAPHでは会津大学の卒業生の望月君や元Eyes, JAPANスタッフで現在アメリカでPh. Dを取っている山岡君とも再会できました。

アメリカでは、SIGGRAPH前にはサンフランシスコで以前会津大学にいて、現在のSecondLifeにいる友人や、会津大学の卒業生で現在シリコンバレーで働いている河野君に会ったり、以前もblogで紹介しましたがiPhoneを購入したりしましたが、SIGGRAPH後はサンディエゴからLAまでは車で移動して、これまた以前会津大学の教員だったGoodwin先生のお宅にお世話になっていました。LAではビバリーヒルズのVidal先生の豪邸(本当にすごい豪邸なんです。。。)で食事をしたりGetty Museumに行ったり久々にゆったりとした時間を過ごさせてもらいました。また飛行機ではまとまった時間が取れたのでたまりにたまっていた「禅とオートバイ修理技術」を含む本10冊を一気に読破できました。

学生によるSIGGRAPHリポートは以下でどうぞ。
Web3Dnews.org(傘木)
Codelogy.org(斎藤)

今年はあまり時間がなくて、あまり映画を見れなかったのが残念なのですが、日本公開より一足先にあちらで「華氏911」や「ボウリング・フォー・コロンバイン」等で知られるマイケルムーア監督の映画「SiCKO」を観てきました。アメリカの医療(保険?)制度の矛盾を描いた話題作です。


「SiCKO」

アメリカには国民健康保険がないため国民の6分の1にあたる約5千万人が無保険というのは聞いていたのですが、映画もその辺の貧困層の映画かと思っていたのですが、どちらかというと年間一人平均35万円以上の民間保険料を何十年も払い続けている中産階級についての映画でかなり考えさせられるものがありました。

映画では、最も多HMOというプログラムで、マネージド・ケア(管理医療)といって、保険会社が医者に給料を払って、治療法や投薬を管理する方式、つまり保険会社は治療の方法を決めたり、拒否することができる。また、保険加入者を選別するのも保険会社の自由だという事が分かりました。

アメリカではかなり論議を呼んでいるようですが日本でも近いうちに公開のようですのでもしお時間があればぜひ。

p.s. 来年のSIGGRAPH2008はLAです。

担当:山寺

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