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「結果オーライ」は駄目

beko

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TriDim 2.0β
理由はよく分からないけど、とりあえず上手くいってしまった。
そうした状況が「結果オーライ」ということで一件落着したことにされてしまうことは少なくありませんが、これは非常に危険な判断の仕方だといえます。
例えば、それまで動かなかったあるプログラムが、あちこちいじった結果 (何だか良く分からないけど) 動くようになったとして、マトモな技術者ならばそこで作業を終えたりはしません。
動くようになった理由が分からないということは、即ち

  • 一見動いてはいるが、「ちゃんと」動作しているかどうかは分からない。
  • いつ止まる (また動かなくなる) か分からない。
  • 次も同じトラブルに遭遇した際に対処できない (可能性が高い)。

ということに他ならないからです。

しかしながら、仕事でトラブル対応をしていると、時間などの制約のため、「結果オーライ」を余儀なくされる状況に陥ることもあります。
そのような場合、お客様に「とりあえず動いているが根本的な対処はできていないこと」「再発する可能性があること」「再発した際の対処法あるいは連絡先」を伝えるようにしています。
こうした姿勢に対して、「顧客を不安にさせる」「信用を落とす」という批判もないではありませんが、やはり技術者としては何の裏付けもなく「100%大丈夫」と太鼓判を押すような不誠実なことはできません。
正確な状況をきちんと報告し、その上で、原因調査とアフターケアを行う (どうしても根本的な解決ができなければ代替策を提示する) というのが本当だと考えます。
姑息な手段でトラブルを解決したように見せかけていては、それこそ信用を失いますし、正しい知識・技術も身につきません。(何の報告もなしにこっそりと「闇改修」を行うのも、褒められたやり方ではないでしょう。)

幸いなことに、弊社のお客様は、こうした姿勢に理解を示してくださるので、私たちエンジニアも安心して本来あるべき「正しい」仕事を遂行できる環境にあります。
日頃より Eyes, JAPAN をご愛顧・ご支援頂いている皆様、どうもありがとうございます。

担当: 成田 (Honesty is the Best Policy)

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