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就活の神話あるいは誤解(Myth)

Eyes, JAPAN Blog 編集部

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

昨日から、CGやWebデザイナー系の求人で1/27〜28に東京でクリエイティブな仕事の博覧会、クリ博に出展しています。今日は、クリ博をはじめ就職活動をしている学生さんに良く聞かれるMyth(神話あるいは誤解)について書いてみたいと思います。

・就活はリクルートスーツ以外ありえないでしょ?
→これはYes and Noです。例えば銀行等の固い業種に就職活動をする場合や、個別の企業訪問の際はもちろんリクルートスーツ以外はあり得ないでしょう。しかしクリエイターの求人では、企業側はリクルートスーツを着ている学生さんを求めている訳ではなく、採用後、必要に応じてTPOにあったファッションができる人を求めています。特にクリ博の様な就活イベントの場合は、人事担当者は一日に何百人もの同じ様な没個性のリクルートファッションの学生さんにお会いするので、正直よほど印象の強い(=フックのある)学生さんでないと記憶に残りずらいです。

ファッションはその人を体現する部分も多いので、ファッションから「ああ、この学生さんはこういうティストで、こういう感じなんだろうな」とある程度想像することができます。今回も私服で来ている方は非常に少なかったですが、最終日に私服で来た何人かの学生さんは逆に凄く印象に残っています(特にカラシ色のマフラーの学生さん)。但し、奇抜なファッションをしろという事ではないので、そこはくれぐれも勘違いしない様にして下さい(何人か何のコスプレ?って感じの男子学生さんがいましたが、、、どんだけKYですか?)。

・会社の所在地は東京じゃないんですね?
→ はい。Eyes, JAPANの、物理的なロケーションは東北地方の会津若松市という人口10万人の都市にあります(そもそも、それでも世界の都市圏人口の順位で考えると結構な順位です)。Eyes, JAPANで行っているプロジェクトは、最初から世界でも通用する様な魔法と区別が付かないテクノロジーなので、物理的な距離感を感じる事がほぼありません。また東京へは2時間半で日帰りできるので、現在、あまり拠点を置く必要を感じておりません(仙台や東京にサテライトオフィスを持たないかというお誘いは、何度もありましたが)。

Googleが「悪事を働かなくても、お金儲けはできる」のと同じ様に、そしてEyes, JAPANのURL(http://www.nowhere.co.jp/)が表している様に、「no*where(どこでもない)」「now*here(いまいるここ)」で仕事は可能です。現在のプロジェクト、ライフバランス、会津大学というリソースを考えると今のロケーションは非常にバランスが良いと思っています。自分自身、世界を旅したり、海外の方と話をすると、切り口にもよるでしょうが、残念ながら現在アジアの中心は東京ではなくなってきているのが現実でしょう。そういう観点では、拠点は東京ではなくNYでもパリでも良いかもしれません(もちろん都会=悪、地方=善という二元論ではなく、それぞれの価値観、ライフスタイルの違い、人生観という事なんでしょうが)。もちろん経営判断で東京がベターであれば、サテライトオフィスをおく事は1週間もあればできる事なので、その選択肢を捨てている訳ではありません。


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・初任給は高い方が良い
→もちろん、そうでしょう(笑)。ただそのコストがどこから出ているかも考える必要があるでしょう。いくら高い給料の会社でも、その後の昇給がどうなっているかを調べる学生さんは稀ですし、異常な程の残業のコストがあらかじめ含まれた給料では、もちろんそれは割にあわないでしょう(ちなみにEyes, JAPANでは、ドイツ人のインターンシップ生に習い、残業=悪という考えでほぼ残業0を目指しています)。

また働く場所というのも考慮に入れる必要もあるでしょう。1,000円は日本中どこでも等しい価値を持っているはずですが、例えば六本木ヒルズと会津の昼食では、1,000円の価値は明らかに等しくならないでしょう。

他にも、通勤時間も首都圏と地方都市では全く異なります。常に時間をお金に換算する経営者の視点からは、決められた一生で自分でコントロールできない不可避でお金ももらえない時間(=通勤時間)は、できるだけ短い方が良いでしょうし、通勤にかかる時間コスト(交通費より重要でしょ?)も割り引いて考える必要があるかもしれません。ちなみにEyes, JAPANのスタッフは、ほとんど徒歩10分とか車で10分程度の職住接近です。「多くもらって、少なく払う」はファイナンスの基本です。ちなみにEyes, JAPANでは首都圏レベルの給与体系と比較して遜色は無いのですが、地方都市で生活費等がかからないため、手元に残る実質的な実入りは大きいでしょう。余談ですが、そもそも初任給額が、税抜き前なのか手取りなのかも分からない(というか調べない?)学生さんも多いのですが、それでは百戦錬磨の人事担当者には勝てないです。もっとググりましょう、そして理論武装しましょう。

・「XXXXX」やりたいんです。「○○○○○」になりたいんです。
→ 毎年、学生が就職したい企業ランキング(?)等を見ると、負け惜しみではないのですが、経営者からみると、どうしてこの会社にとか、株価見てるのかなとか、なんでこんな斜陽産業にとか思う事があります。

クリエイター希望の学生さんでも、好きな事をやれればそれはそれで幸せなのかもしれませんが、例えばゲームや広告等のそれぞれの業界の市場規模、成長性、推移等多面的に調べる必要があるんではないでしょうか?エンターティメント系の制作という事で入社し、パチスロ等のCG制作をしても、パチスロ業界に規制がかかれば必然的に仕事量は減るでしょうし、ゲームだったら少子化でwiiの様にパイを増やす様なゲームなのか、コアユーザーを狙っているのか等、専門的であればあるほど、5年10年先を見据えた業界研究が必要ではないでしょうか。

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ではまた明日!

担当:山寺

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