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就活の神は細部に宿る(God is in the details)

Eyes, JAPAN Blog 編集部

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

昨日まで東京で行われたクリエイティブな仕事の博覧会、クリ博から、会津に戻ってきました。今日は、クリ博をはじめ出会った学生さん達から感じるちょっとした違和感について書いてみたいと思います。

・リクルートスーツは着るものか?着られるものか?
→私も若い時は、スーツを着るのは大嫌いだったのですが(スーツ=社会の犬的なステレオタイプなイメージ?)、今では株式会社Eyes, JAPANの代表として、社長というコスプレでもしているという感覚で楽しんでスーツを着ています。しかし普段スーツを着慣れていないせいなんでしょうが、特になぜか男子学生さんにスーツに着られている(=イケてない)方が数多く見受けられます。例えば、シャツの襟がはみ出ていたり、ネクタイが曲がっていたり、サイズが合っていなかったり、靴がスーツと合っていなかったり、靴下が白や、短いスポーツソックスだったり。正直これだったら着慣れている普段の私服の方が全然かっこいいのになと思ってしまいます。これは、男友達に「どうこのカッコ?」って聞いても、まず参考になる意見は返ってこないので、ぜひ母親以外の女性に聞いてみて下さい(その辺は女性は、かなりシビアに忌憚の無い意見を言ってくれるでしょう)。

・普段から同年代以外の人とも話す訓練をしているか?
→学生さんとお話をすると、立場が違う年上の人と話しているのをつ忘れて、いわゆる若者言葉がつい出てしまう学生さんも多い様です。一生懸命なので微笑ましい部分もありますが、私は個人的に言葉を省略するのがちょっと気になるので、Photoshopを「フォトショ」、illustratorを「イラレ」、(ちなみにAfter Effectだけは、、、「アフターエフェクト」って言うんですねこれが。)また就職活動ではなく就活と言うのも、今では一般的なんでしょうが、正直、私は耳障りですね。就職活動中くらいは、きちんと大人の方が不快に感じない日本語を話した方が良いでしょう。

・名刺交換という儀式(プロトコル)
→ これはお互いが会って、まず最初に行う行為ですので非常に重要かと思います。スムーズに行うには多少の慣れが必要ですので、自分の両親や、社会人の先輩とも練習してみると良いでしょう。クリ博でも、名刺をもらった学生さんははたったの1人でした。名刺は社会人になってから作ってもらうものと考えている学生さんも多いと思いますが、もし企業が後で学生さんに連絡を取りたいと思った時に、連絡先が分からなかったら?と思えば、学生さんでも名刺は必須である事は明白でしょう。

名刺も立派な自己PRツールですので、自分ならではのデザインにしてみたり、作品紹介等のblogのURL等もあるとより良いでしょう。そもそも名刺入れを持っていない学生さんも多いですが、差し上げた名刺をぞんざいに扱われると、正直誰でも良い気分はしないでしょう。

また女性の間では常識なのかもしれませんが、きちんと手入れされたネイルだと、かなり好感度は高いですね(一方、男性は全く気にしていないというか、ネイルケアの必要性に気付いていない人が大多数でしょう。ちなみに私は事前にネイルサロンで、きちんとバッフィングしてもらってきました!)。余談ですが、私は名刺を渡した人の記憶に残る様に、常に名刺入れにサンタマリアノベッラのアルメニアペーパーを入れて、香りをほのかに付けています。

・もっと「俯瞰的」であれ
→会場を回って気付いたのが、よその企業ブースで話を聞いている学生さんの様子を客観的に見ていたら、企業の耳障りの良い話を疑う事無く聞いており、正直「あ〜あ、これ完全に騙されちゃってるよ」と感じる学生さんもいた様でした。ほとんどの学生さんにとっては、就職活動は初めての経験でしょう。一方、毎年、「いや」というほど採用活動をしている企業の人事担当者とは、残念ながら知識や経験値も全く違うので、素人がボクシングの世界王者にいきなり戦いを挑む様なものでしょう。会場で雰囲気にのまれる事無く、全体を俯瞰的に見れる能力が必要です。

Eyes, JAPANのブースでも虫眼鏡を置いて、B5サイズで矢印だけを大きく印刷し、その先に虫眼鏡で見ないと分からない様な小さい文字でメッセージが書かれたフライヤーを足下にちりばめていたのですが、大体以下の様な反応が多い様です。

 1. 足下のフライヤーに気付かず、踏んづけたりそのまま行ってしまう。
 2. フライヤーには気付くが遠巻きに見てそのまま行ってしまう。
 3. フライヤーに気付いて、実際に虫眼鏡でメッセージを確認する。

もちろんEyes, JAPANでは、足下も見えていない1の学生さんでもなく、行動しない2の学生さんでもなく、好奇心を持ち、実際に行動まで起こす3の学生さんにだけ来てもらいたいというのはもはや説明不要ですね。

・自分という「商品」を上手く売り込めるか?
→今回、一般的な就職活動シーズンよりは多少早いのかもしれませんが、名刺やポートフォリオ等、売り込みのツールを持たない学生さんばかりでした。せっかく企業の担当者と直接会える非常に貴重な機会なのにもったいない気がしました。またありきたりの質問しかしない学生さんもおり、ちょっと残念ですね。緊張するタイプの方は、質問等をあらかじめまとめて紙にまとめておくと良いかもしれません。就職活動は、とても「恋愛」に似ていると思います。好きな相手に自分を知ってもらうために、想像力を働かせ、努力(例えそれが、どんな悪あがきでも)もどんどんした方が良いでしょう。

また現在、希望する職種に近い様なアルバイトやインターンシップをしている学生さんは、その企業の方に、ぜひ推薦状をもらうと良いでしょう(海外だと一般的なRecommendation Letter)。就職を希望する企業で、必要書類に推薦状が入っていなくても提出されて嫌な気分になる企業はいないと思います。Eyes, JAPANでも、Eyes, JAPANを卒業して他の企業に就職したり、海外の大学に留学するスタッフにはいつでも最高の推薦状を書いています(学生なんだからそのぐらい図々しくても良いし、その行動力、人に好かれる力を企業は見ています)。

上記を通じて言えるのは、就職活動の振る舞いを見て、企業の人事担当者は、採用した学生さんをクライアントに行かせた際に、どういう風に振る舞うかを想像するのではないでしょうか?そう考えるとより理解しやすいかもしれません。

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担当:山寺

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