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Windows -> Linux なお話

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

もうWindowsは必要ありません、フランス警察がLinuxへの全面移行を決定

Windowsは要らない子というお話。つまるところWindowsは費用がかるため、無料のOSを使用するということのようです。端末管理側の人間としてはActiveDirectory (簡単に書くとネットワーク内のWindowsを纏めて管理する機能) を組んでいた場合、代替のシステムを構築するのにはどれだけの変更を行う事になるのだろうと思うのです。(代替案にSAMBAやNFSと言っても、それはマシンまでは統合管理できませんし・・・)

そんなこんなでユーザ側からの操作は変わらないとありますが、ユーザが同じように操作できるようする為にシステム側の大幅変更を余儀なくされます。町中の水道管の材質を変えるようなものでしょうか・・・ 大作業になる事が抜けている気がしてなりません。

■ 導入後の維持費用は?
保守費用を上がるというのであれば業者としては嬉しい限りであります。

■ PC構成に特殊な環境が出た場合は?
PCの種類や、業務によって特例の環境のPCというのは長期間使っていますと出てきます。その時の対応は、後に影響なく行えますか?(一カ所だけパッケージシステムが違うとか)

■ 現行のマニアックなデバイスの対応は?
かつてWindows時代に使っていた特殊用途のデバイスの動作の保証は・・・難しいですね。そして、それを動かす為のサポートについて責任の切り分けが曖昧となります。

■ ファイル共有のACL方針は?
グループをグループに参加、ネットワークによって見せるグループ等ができない等、Unix系はグループ等の組織管理がやや弱い気がしてなりません。Windows時代に複雑な設定をしていれば代替案は非常に難しいです。

■ メーカーサポートは?
サーバ用は費用を払った上でサポートを受ける権利が得られたりします。
しかし、Dellでは
>Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 Base Server [+ 136,500円
>Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard [+ 89,250円]
実は買うと価格がそれほど違わなかったりします。(※ 端末ライセンスを含めるとMS側が高くなるのですが) そして、保証は3年。対するMSの保証はOSのサポートが切れるまで。これは如何なものでしょう?端末側は・・・ 無償と言いつつ、サポートも買うのでしょうか。
等々。

Linuxは非常に良いOSです。しかし、仕事として向き合うと、無料や、多数組織の開発故のしがらみ等もあってか、色々とリスキーな部分が多いです。Windowsは不安定、不当に高い等の声も上がっていますが、曲がりなりとも世界征服をしかけているOSは、統一された/統一しやすい環境が提供されるといった恩恵がある事も事実です。また、使える機能を制限し真面目に管理すると答えてくれる、決して悪くは無いOSです。

こういったお話がある度に、システム入れ替えによって起こる事をもう少し見据えた上で、最後にお財布と相談という手順が一番理想と思うのです。

まずは、Microsoft OfficeをOpenOfficeに完全移行ぐらいで良いのではないでしょうか。

担当: カロ藤 (弊社Linuxも有り〼)

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