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考える, 話す, 書く

beko

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 人の考える速さは話す速さの30倍、話す速さは書く速さの30倍、という話を聞いたことがあります。皆さんは何かを考えたり閃いたりするとき、思考は一体どうなっていますか。大勢の人がざわざわお喋りしているように、混沌としていて滅茶苦茶ではないでしょうか。人間それではいけないので、私たちはそれを言葉になるよう整理して、まとまったらそれを人に話してみたりします。ですが言葉は形には残りませんし、そのうち忘れてしまうので、メモに書き留めたり、日記に書いたりもするでしょう。

 しかしこの間、考えることを一時停止しているわけではありません。話すときも書くときも、私たちは常に、話したり書くときの数十倍数百倍の速さで、思考しているとします。するとどうでしょう、私たちが話しているとき、それは思考にしてみればずいぶんと時代遅れなもので、また忘れずにメモをとると、それまた石器時代の話になってしまうのです。言い方の度が過ぎていますが、恐ろしい話です。

 出力することによって、考えているときにはあった膨大な思考の要素のほどんどが、あっという間に頭から消えていってしまいます。これは、その捨てた要素を無視して、それからの思考の方針を固めるからでしょう。捨てた中にはさらに重要な閃きや、大きな価値を生み出す発想が少なからずあったかもしれません。ですが、排斥して残ったものを磨いてゆくのが、本や絵やなど高次のものに表現する、ということではないかと思います。

 めまぐるしい思考は講義を受けるときも、仕事をしているときも、何をするときも邪魔をします。邪魔なので、文字にしてみました。30倍で900倍の思考、今のあなたの頭の中にもかけめぐっていますか??

担当:菅家(30倍だったかな、3倍だったかな…)

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