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スイッチ

beko

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「正午になってしまったけど、昼食に出るのはこの作業をキリの良いところまでやってからにしよう……。」
そんなふうにして、行動の切り替えを遅らせた経験は誰にでもあると思います。
もちろん、自分ひとりで仕事をしているのならば、特に問題はありません。
ところが、集団で行動をしているときには、この習性が思わぬ行動の遅延を招くことがあります。

例えば、全員で一緒にどこかへ行かなければならないとき、「自分以外の人が全員立ち上がったら、自分も行こう」と考えている人はいないでしょうか。
自分が早く立ち上がってしまうと、最後の人が席を離れるのを待たなければならなくなります。
そうした時間のロスを最小限に抑えるための方法として、最後に立ち上がるという選択は、合理的に思えるかも知れません。

しかし、自分以外にもう一人、同じことを考えている人間がいた場合、双互に相手が立ち上がるのを待つというデッドロックに陥ってしまいます。
そうして行動の開始が大幅に遅れ、さらに多くの時間を無駄にしてしまった、というような経験をしたことのある人も少なくないはずです。
このように、個々のレベルにおいて最適な行動を選択した結果、全体としてより大きな損失を招いてしまうことを、経済学では合成の誤謬と言うそうです。

よくよく考えてみれば、作業を中途半端な位置で一時中断することでもたらされるデメリットというものはそれほど大きくはないことに気が付きます。
締め切りなどが迫っていたり、相手を待たせているといった場合を除けば、作業をすぐにサスペンドできない (しない) 理由というのは、

  • 半端なままで放っておくのは気持ちが悪い。
  • 集中力が途切れてしまう。

などといった、「気持ちの問題」が 9割方を締めているのではないでしょうか。
勿論、それが重要ではない、などと言う気はありませんが、全員の時間を無駄にしてしまうリスクを考えれば、個々人が気持ちを切り替えることに努める方が、時間の節約方法として効果的なはずです。

ダラダラとした時間を過ごすのが好きという人たちも少なからず存在するようですが、少なくとも仕事の場には、そうした「悪しき」嗜好を持ち込まない・持ち込ませないようにしたいものです。

成田

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