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Expert of Everything (2)

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

業務アプリケーションの開発をしていると、売上・入金処理など、お金に関するデータを扱う機会が多くあります。
こうしたデータの取り扱い (税込/税抜の別, 端数の処理など) は、法律や社内の規則により厳密に定められているものが殆どあり、開発者側の都合で決めてよいというものではありません。

現在開発を行っているシステムは、顧客からの入金項目に勘定科目の情報を付加し、外部ファイルへの出力を行う、簿記処理用のモジュールを備えています。
私はこれまで経理・簿記の仕組みについて殆ど何も知らなかったため、このモジュールを作成するためには書籍やウェブなどで勉強をしなければなりませんでした。
しかし考えてみれば、こうした手続きはどの会社でも当たり前に行われているもの。
己の生活にも密接に関係する (私の月給だって、これらの手続きを経て支払われているのですから) 事柄について、自分はなんと無知であったことかと恥じ入ることしきりです。

プログラマを生業とする者にとって、「知らなくてよいこと」などというものはありません。
例外は、プライバシに関する事柄くらいでしょう。
特に身近で、普段から当たり前と思っている事柄ほど、「考えてみるとよく分からない」ものが多いものです。
例えば、自動販売機がどのようにして硬貨を識別しているのか説明できる人はどれくらいいるでしょうか。
私も、「こうなっているのではないか」という推測はできますが、本当のところは分かりません。
(もちろん、偽造硬貨の問題があるので、積極的に公開される情報ではありませんし、その手法もどんどん変化していっていることでしょう。)

世の中、まだまだ不思議がいっぱいです。

成田 (情報蒐集家)

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