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やって当然、やらなくて当然

oyama

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『##さんは専業主婦だから、役員に決まりですね』

保護者の間で火花を散らす、子供会(or PTA)役員のなすりつけというものは、以上のような流れで決着がつく場合が多いという(母親に多いらしい)。役員は「仕事をやっていない人=時間がある人」がするのが当然である、という考え方から導き出される結論であることは間違いない。が、ふと疑問に思うことがある。仕事をやっていない人が役員をすることは、はたして『当然』なのだろうか。

確かに職業についている人が役員をやるのは難しいだろう。効率や生産性といった面から考えても、時間に余裕があるであろう専業主婦が役員を担当した方が良いということは理解できる。だが、それは『当然』なのだろうか。

これを『当然』と考えている保護者には、効率や生産性云々ではなく、純粋に「働いている自分の時間は、働いていない貴女より尊い」と考えている節が見て取れるという。「家計を支えているから・お金を稼いでいるから、家事だけ済ませてコタツに入っている貴女より偉いのだ」と、顔に書いてあるのだそうだ。

こういう場合、専業主婦側が主張するのは以下の通り。
『役員をすることに関しては異論はないが、さも当然のように割り振るその態度が気に入らない。「どうしても引き受けられないから、お願いします」もしくは「参加出来ない場合の代理をお任せしたいのですが」と嘘でも下手に出るのが筋というものではないのか。だいたい専業主婦とて重労働。掃除・洗濯・皿洗い…外で同じことをすれば家政婦という仕事になる。職で金銭的に過程を支えていると言うなら、こっちは常に家にいるという安心感で家庭を支えていると考えることもできる(金銭面は夫に任せて)。双方どちらも同じくらい家庭に大切なもののはずだ。そもそも~(以下略)~』

どちらもメチャメチャな言い分を展開しているような気がしないでもない。なお、この紛争は保護者間に限定されず、非常に類似したものが学生や生徒の間で発生することもある。「私(俺)、部活やってるから無理~♪」という奴だ。あぁ、思い出しただけでも腹立たしい。
とにかく、このような紛争は基本的に、頼み方一つで解決するケースが多い。『当然』だと考え、それを顔や行動に出してしまうことが事態の悪化に繋がるわけだ。保護者の皆様、学生の皆。そこは『当然』だと思わず(思っても隠せ)、お互いの平和のために、嘘でも下手にでる術を会得しよう。

担当: 小山
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