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FinePix X100

Eyes, JAPAN Blog 編集部

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今年の3月5日に富士フィルムから発売されたコンパクトデジカメ「FinePix X100」が、ライカを代表とする往年のレンジファインダーカメラに似た外見から、クラシックカメラ好きを中心になにかと話題となっています。また、イメージセンサーにAPS-Cサイズ(一般的なコンパクトデジタルカメラの10倍以上の大きさ)のものを搭載しており、カメラとしてもかなり高性能です。今回は話題のこの「FinePix X100」についてご紹介していきます。

まず一番の特徴としてEVF (電子式ファインダー)とOVF (光学式ファインダー)を瞬時に切り替え可能な、ハイブリットビューファインダーが搭載されていることが挙げられます。EVFもOVFもコンパクトタイプのカメラ(レンズ交換式であっても)ではあまり採用されないので、今機での採用は多くの人の関心を集めました。電子式にはないクリアな視界を得られるOVFもさることながら、EVFも0.47型の約144万ドットとEVFの中ではトップレベルです。
アナログスイッチで瞬時に切り替えができるというのも機動性が高くていい感じです。

次に35mm相当でF2の大口径レンズが採用されたのも特徴です。冒頭でも説明したように「FinePix X100」にはAPS-Cサイズのイメージセンサーが搭載されているので、その大きなイメージセンサーと合わせて、一眼レフカメラにも劣らないボケ味を楽しむことができます。シャッターの仕様上、今機はF2~2.8の状態では最速1/1000秒のシャッタースピードしか出せませんが、ND(減光)フィルターを搭載しているため屋外など明るい環境でも絞りを開放した撮影が可能になっています。やはりここら辺はぬかりありませんね。

「FinePix X100」は分類的には高級コンパクトカメラに位置づけされているため、全体的にかなり高いレベルでまとまっている印象を受けます。また、デジタルカメラとして高い性能を持ちながら、光学式ファインダーの採用やシャッタースピードと露出調整ダイヤルなど、デジタルカメラに慣れた世代には新鮮な操作性が備わっているのも魅力的です。
高性能で高機動なカメラが欲しい方、コンパクトデジカメのメカメカかしい感じは苦手だけど、今のご時世にフィルムカメラを使用するのはちょっと抵抗があるといった方に特にお勧めできる一品です。

担当: 安保 (最近GF1をGF2にアップグレードしました)
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