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Interop Tokyo 2011 を終えて

Masato Kaneko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

先週の記事に書きました通り、Interop Tokyo 2011 に参加してきました。
本当でしたらこのエントリにおいて自分が今回参加して得られた技術的なことを事細かに紹介したいのですが、会社のブログ記事という形で書くとおそらく他のどのエントリよりも冗長 (verbose) になり、読みにくくなってしまうことを考え、今回は参加後に感じたことや次回以降参加する場合にこうしておいた方が良い、という個人的な意見を記事にしたいと思います。
なので、今後 Interop Tokyo に参加したいと考えている方々の参考にしていただければ良いかなと思います。

私は今年の Interop Tokyo 2011 で Interop Tokyo というイベントに参加するのは 3 回目なので大分慣れてはきましたが、初めて参加した 2009 年は右も左も分からずに色々と苦労しました。
というのも、最初はどういったイベントなのかも具体的には良く分からずに参加したので、どういう風に楽しむべきかが全く分かりませんでした。
ただ、ISP のバックボーンなどで使われるような今まで見たこともないネットワーク機器を目の前で見ることが出来たので、それだけでも十分楽しむことは出来ました。
しかしながら、どういった技術が新しいのか、また、新しく出てきた技術は今までの問題にどうやって対処しているのか、などのいわばこのイベントの核心とも言えるトピックに全くついていけなかったので、非常に歯がゆい思いをしました。
この Interop Tokyo というイベントの面白いところは、ネットワーク的な層で言うと物理層やデータリンク層、ネットワーク層といった低レイヤー (ネットワークインフラ) の話が中心なので、技術革新が目覚ましい、というところです。
上位のレイヤーも重要ではあるのですが、結局は下位のレイヤーを利用してサービスを提供するので、通信の高速化といった部分では例えばアプリケーション層という上位プロトコルの最適化などによる性能向上も、物理層やデータリンク層などの技術革新による性能向上の方がはるかに通信速度や品質の向上には影響があるということは容易に想像がつくと思います。
そういったこともあり、とても進歩が早く、熱い分野であるのはたしかです。
それを踏まえて私が思うこのイベントに参加する上で重要なことは、どんどん出てくる新しい技術を自分の中でスムーズに消化する、ということです。
毎年新しい技術や用語などはどんどん出てきますが、ネットワーク技術の根本的なことは変わっていませんので、まずネットワークの基本を身につけてしまえばある程度は滞りなく自分の中で理解出来ると思います。
また、実のところ新しい技術はこういう表舞台に出る以前から水面下では標準化を進める動きがなされているので、そういった取り組みも事前に調べておくべきかもしれません。

以上になりますが、私が今までで感じたことや気をつけるべきことは大体紹介出来たと思います。
これらのことに注意して事前準備をしっかりしていけば非常に充実した 3 日間になることは間違いないでしょう。
今後 Interop Tokyo に参加してみたいと思う方は是非参考にしてみてください。

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