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出席確認

iwabuchi

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大学の講義は授業を行う教授によってその特徴が大きく異なるということは、大学に通った経験のある方ならば実感を持って理解できると思います。特に授業の出席については教授によってまちまちで、全く出席をとらない方もいれば、紙に氏名を書かせて出席とする方もいます。前者はそもそも出席をとっていないのですから、サボろうと思えばそれは簡単です。後者でも知人に自分の名前を代わりに書いてもらえばそれで出席したことになってしまうのですから、あまり効果はありません。では、どうすれば効果があがるのか。ある教授は授業の最後、また別の教授は授業の始めに小テストを行います。この場合ですと、代わりに名前を書いてもらうようなことは若干難しくなります。ですが、小テストを配り始める時間が固定であればその時間だけ授業に顔を出せば出席という扱いになってしまいます。

学生を授業に出席させるだけでもかなりの労力がかかることが分かりますね。授業に出るかどうかは授業料を払っている学生の自由だとは思いますが、出席人数が少ない講義は活気もなく寂しい感じがしますし、大学側としても生徒が授業に出てこないという状況は好ましくないはずです。

こういった学生の出席と代返(欠席者の代わりに対応する行為)に関わる問題解決のため、出席管理システムが導入される事例があります。最近は単に出席を管理するだけでなく、いかにして代返を防止するかにも関心が集まっているようです。先日発表されたニュースによると、アルファメディアなどは富士通の特許を導入して代返防止装置を自社のシステムに取り入れたということです。従来のシステムでは、欠席者の学生証さえあれば代返が可能だったそうですが、代返防止機能を備えた本システムでは、このような不正行為は不可能となっているそうです。より厳密に個人を識別し出席管理を行おうとすれば、より高度なシステムの導入を考えなければならず、出席管理にそこまで費用を掛けられないという学校が多いのが現状です。

このように世間ではいろいろと生徒の欠席を防ぐ方策が日々練られています。ちなみに私は故意に授業を欠席したことはありません(授業料がもったいない……)ので、学生と学校の熾烈な戦いを意識したことはありませんが、時としてサボりたくなることもあるにはあります。出席に関して知恵を振り絞るなら、どうすれば生徒の欠席を見抜けるようにできるかではなく、どうすれば生徒の関心を授業に向けることができるのかを教育者には意識してほしいと思います。

担当: 岩渕 (どうせなら前向きに)

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