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震災0年を過ごして

ishikuro

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

おそらく私の今年最後の投稿です。今年は特に時間が過ぎるのが速く感じました。少し振り返りたいと思います。

私は会津大学の1年生です。今年は入試と入学の間に、震災という大きな出来事がありました。今年の1年生は、大きな事故が起こった福島県の大学へ、自らの意思で入学したことになります。幸い会津若松市は安全なようですが、県外からは福島という大きな括りで見られることが多いので、家族も心配していたのではないでしょうか。実際、入学予定者のうち1名は家族の意向から辞退したとの報道もありました。

震災直後、会津大学はカリキュラムを1ヶ月間先送りにし、長い春休みができました。結果的に私たちは1ヶ月間、この混乱のなか、どう生きるべきか深く考える機会が与えられました。友人を亡くしたり、テレビの衝撃から学習の意欲を一時的に無くしてしまっていたという話も周りの学生から聞きました。

実際はこの年末まで学生とアルバイトの両立で、社会のことなど忘れそうになるほど忙しかったです。それでも電力不足のためのスマートグリッドや、復興支援あるいは防災のためのアプリやサービスなどのキーワードが耳に入ります。Eyes, JAPANでも福島のためのプロジェクトがいくつか走っています。それらは、私が学ぶべき技術とは何か、技術とは何のためにあるのかというのを暗に思い起こさせました。

震災を乗り越えて勉強に来ているたくさんの学生がいます。震災0年入学の学生は一味違うと思われるよう、協力して頑張りたいと思っています。また、今回は掘り下げて書きませんでしたが、復興には新たな困りごとが発生しているものです。これを自分の技術と結び付けられるような視点も持ちたいと思います。

担当: 石黒

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