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鳥瞰図

okiyama

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今日から3月、暖かい地域では梅も咲き始めたようです。そして、きのうは東京スカイツリーの建物工事もついに完成しました。

第一展望台は3階建てで横87〜120センチ×縦260センチの台形状のガラス窓が合計96枚はめ込まれていて、前方に19度せり出しているため、窓に近づくとツリーの足もとまで見下ろせるそうです。

この展望台から見える景色は、半径70キロにも及び関東平野の大部分がすっぽり入る広さとか。キャッチコピー「3000万人に会える空」の由来はこのエリアで生活する人が3000万人だからということです。

第一展望台にはある屏風絵のレプリカが展示されます。江戸後期の1809年に絵師の鍬形けい斎が描いた鳥瞰図「江戸一目図屏風」。遠くには富士山が、手前には隅田川が流れ、江戸の街並みが広がっています。

この景色は、まるで200年後の東京スカイツリーの展望台からの眺めを思わせるかのようです。この絵は江戸の名所が遠近法で描かれ、細部を見るとそこで生活する人々が生き生きと描写されているらしいです。地上を見渡せる高い建物も飛行機も存在しない江戸時代に、これだけの大パノラマの屏風絵を完成させたとは驚きです。

ひたすら江戸の町中をくまなく歩き回り、自分の目で見た人々や景色をつなぎ合わせ、想像力だけで描かれた屏風絵と展望台からの眺めを、5月になったらぜひ見てみたいと思います

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