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頭からだけでなく手からも

ambo

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つい先日、映像制作業務の関係でスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968)のOP映像を見直す機会がありました。
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3DCGを使ったVFXが映画だけでなくTVドラマにおいても多用されている環境で、こういったSFXの映像を見ると非常に新鮮なものに感じます。特に『2001年宇宙の旅』では本編中のSFXについて監督のなみなみならぬこだわりが垣間見え、続く1977年のジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ』をはじめとした映像表現の革新の礎になっていることを改めて感じさせます。

近年ではデジタル技術の進歩により、今まで特撮やSFXで行ってきた様なことを全てPCの中で行えるようになり、現実に撮影セットを組むこと無く、PCさえあれば学生でもそういったモノに挑戦することができます。ネットや書籍等で数多くのリファレンスやチュートリアルが見ることができるので、ある程度なら独学で学んで行くこともできます。こういったデジタル全盛の中、非常に興味深い参考書が今年発売されました。

『もう、誰も教えてくれない 撮影・VFX/CG 「アナログ基礎講座I」』

この参考書では撮影・VFX/CGの技術を磨くため、アナログ技術の基礎について解説されています。この書籍で紹介されている様なアナログ技術 (合成やマットペイント等)は、一般的な教室では教わる機会がなかなか無く、個人で挑戦するにも非常にハードルが高くなりがちです。ただ、それらの技術/考えはデジタル作業においても非常に有用なものが多いです。

あたらしい表現やアプローチの仕方を身につける上でも、デジタルの中ではただの機能の一つとして流してしまいがちなことについて、それの意味を正しく理解していかなくてはいけませんね。

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