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タマネギと肩凝りと

gyoda

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

僕は嫌いなものが3つあります。それは「タマネギ」「肩凝り」「新ゴシックの英数字」。

 

タマネギはもう潜在意識として刷り込まれているので、宗教にでも入らなきゃ好きになれないですね。

肩凝りはデザインで食べてる以上はもう仕方ないでしょう。会津は温泉に囲まれてるので、東京でやってたころよりかは幾分楽になりました。

問題は新ゴシックの英数字です。和文書体は縦書きも視野に入れて作られているので縦で横が揃うように、幅が太めに調整されています。ですので、そのままベタ打ちで横組みをすると、全角で数字を打ったみたいに、どうしても汚らしくなります。

 

他にも「」のような約物もボールドで打ってたり、(本来意味の薄い記号なので細くして目立たなくするのが正解)カーニングをかけていなかったり、そういった文字組みを見ると体が痒くなります。エンジニアの方に説明すると、インデントされてないコードをひたすら見せ続けられてるのと同じ感じです。

 

実際に横組をする時は下記のようにサイズ・ウエイト・ベースラインを調節してあげるのが大切です。こういった品質に関わる細かい手間を惜しまずに制作していくことが、品質を向上する大事な要素になります。基礎中の基礎です。

 

 

しかしそういう文字組みをしてない制作物は結構多く、現状テレビのテロップなどは「素人かこれは!」というような文字組が多い。街中の看板はやポスターは、まあお店の人の手作り感で好感が持てますが、全国放送でこれはないだろというテロップを見せ続けられるのは大変苦痛です。東京に居た頃より大幅に残業が減ったのでテレビでもつけるか…といった結果がこれです。ぷんすか!

 

普段から目にするものにアンテナを貼るとこういった支障が出るのが問題です。使用されてるフォントやアキ、色、形など整ってないと職業柄どうも気持ち悪くなります。「まだ大枠の段階」でもどうしても気になる所は気になってしまい、作り込みたくなってしまうのですが、スケジュールと出来上がりのパーセントを調節することも必要です。(最初っから作り込まず、後から修正していけばいいんです。)

 

いや別に気にならないし……というエンジニアのあなた。大概の製品の品質は、人は無意識のうちに「良い・悪い」を判断しています。良いデザインほど、素人は気付きません。気にならないのが当然なんです。「悪いと思われない」ことのために全力を注ぎ、「いいなコレ」という何気ない一言の為に多大な努力をするのがデザインです。「いいなコレ」「このデザインが良い!」、その前に「悪いと思われない」ラインがあります。「素人臭い出来」はこういった小さな所に沢山隠れているので注意しましょう。(映像編集も同じです)Web上で難しいのはこういった表現を「するところ」と「しないところ」のメリハリをつけていく場面です。当然見る側の環境に依存せねばらないので、どこで見せて、どこでユーザーに任せるかという線引きをするのが重要です。それが品質を上げる第一歩。

 

こういったものに気付くのは「観察力」を鍛えなければなりません。観察力をきたえるために一番手っ取り早いのがデッサン。デッサンをしなくても、デザインをずっとやってれば観察力は身に付きますが、デザインをやっていない人が観察力を身につけるのにはデッサンをやってくのが一番良いです。そうでなければ観察力を養うのはかなり難しいです。

 

デッサンの話題を持ってこようと思ったら大分前置きが長くなったので、本題はまた次回。

行田(最近好きなものは蕎麦と風呂と筋トレ)

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