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情報社会では、子供好きになろう

ishikuro

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デジタルデバイドを見る

私の同居人は電気屋さんで携帯を売る仕事をしています。そこで面白い話を聞きました。ある親子連れに、iPadの3GモデルとWifiモデルの違いをいくら説明しても分かってもらえなかったそうなんです。そうしていると、小学生くらいの子供さんは全部知っている様子で、お母さんに説明し始めるという光景があったそうです。

このような話は単に世代間の文化の問題なのでしょうか。思うにこれは立派なデジタルデバイド(情報格差)であり、経済や地理状態などからくる社会問題と同列に語ってもいいような気がします。このままでは、徐々に使い方が分からない道具が身の回りに増えていくのです。家族の助けが無くなってしまうと社会から隔絶されてしまうのではないでしょうか。

ただ経験的にはこれを脱するのは個人の努力によるしかないのではないかと感じています。今回はその解決方法を考えてみました。

子供はやっぱり新しい

話は変わりますが、WindowsがシェアNo.1である根拠のひとつとして、最初に使ったのがWindowsだからというのがありますよね。あらゆるパッケージソフトウェアに学生割引があるのも、教育段階で先に使わせてしまえば社会人になってもそのまま採用するだろうという期待のためです。

実は、子供向け玩具業界もよく似たかたちのユーザ育成をしていると思います。

NintendoDSシリーズを考えてみましょう。ポケモン遊んでるだけで最新技術とかコンピュータの基礎を理解していくわけです。ファイルシステム、外部ストレージ、アーキテクチャの違い(GBAは動作しないとか)、無線アドホックネットワーク、クラウドアカウント、タッチデバイスとか数えきれないほどです。

たまごっちも競争のなかで相互通信の要素などが増えているようですし、仮面ライダーの変身グッズですらRFIDリーダ搭載している世の中です。

まったくコンピュータを知らない子供がこのようなデバイスを扱えるのは、既成概念がないからではないでしょうか。物心ついた時点で自力で習得できるのが当たり前。それが冒頭の話なのです。

子供好きは、あたらし物好きになれる?

慣れている物を使い続ける事は、動物としての生存状のリスクを低くできます。私たちも動物なので習性上、年を経る毎にこの傾向が強くなるのは仕方がありません。

ただその結果はこんなジョークのような話になるのです:「ゲームばかりしてると馬鹿になるよ」 と言っていた大人が、無線わからない、iPadもわからない。ポケモンで遊んでいた子供が教える側に回る。

どんな時代でも普遍的に適用できそうな回避策は ”子供たちが興味をもっている物事に注目し続ける“ ことではないでしょうか?

Eyes, JAPANの代表も、世界のビジネストレンドのみならず、ともすれば現役高校生くらいの世代のトレンドすら熟知していることがありますし、毎日アルバイトスタッフとも積極的にコミュニケーションとっています。どんなガジェットでもまず自ら挑戦するので、操作の仕方を聞くという場面を見た事がありません。

私もすこしずつ分からない物が増えていくはずですが、いつか子供ができたら、遊び道具を下らない物だと決めつけずによく観察してみようと思います。

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