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枕のはなし

きたざわ

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

今日の枕は、布団に関係なく、落語に関係ある枕のはなしです。

私は最近、落語の動画を見ることが好きなのですが、
そのおもしろさに虜になっています。
正座で座り、身振り手振りや話し方、扇子や手ぬぐいを駆使し、
たった一人で何人もの役をこなすのですが、
その表現力はとても高度なものであると思います。

その落語の作法のひとつに「噺の枕」というものがあります。
枕は、本筋(噺)に入る前に演目に関わりのある小話を語ることを指し、
目的としては

  • 本題の前に聴衆をリラックスさせる
  • 本題に関連する話題で聴衆の意識を物語の現場に引きつける
  • 落ちへの伏線を張る
  • これから語る噺の予備知識の提供(昔の風習や言葉など、噺を楽しんでもらうための知識)

などということが挙げられます。
枕の上手い方は気がつくと本筋の噺を語りだしていたりして、
自分のフィールドに相手を招き入れるのが上手だなぁと
いつも感心しています。

…ということから枕というものは、
相手に話を聞いてもらいたいときに有効な方法であると言えると思います。
これって、プレゼンテーションに応用できるのではないかと思いませんか?

落語もプレゼンも、本筋の話を聞いてもらいたいということは共通しています。
顔見知りの相手なら不必要かもしれませんが、
バックボーンを全く知らない相手を前にした場合、本題を話し始めることは
かなり冒険的なことだと思います。
自分の世界観を理解し共有してもらいたいというときに、
わかりやすい言葉で入口を作ってあげるのは話し手の仕事であると思います。
意識的か無意識かわかりませんが、昔の人は枕が必要だと考えたのではないでしょうか。

ビジネスの場で使うことは難しいと思いますが、
長い話をするときや、プレゼンをするときなどは
ぜひ枕を意識して話しをしてみてはいかがでしょうか。

担当:北澤(この文章の枕は成功でしょうか…?)

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