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会津の桜の愛で方

Tomoko Saito

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

今朝出勤時に鶯の声を聴きました。ホゥホケチョ♪ まだ上手に鳴けないあたりが愛らしいです。
さてお花見の季節が近づいてきましたね。ここ会津も鶴ヶ城はじめ五桜など桜の名所が満載です。

ところで桜の品種って気にしたことありますか?
ソメイヨシノ(染井吉野)はよく耳にしますね。ところがどっこい会津の桜の名所はソメイヨシノではない貴重な品種が多いのです。春の会津を観光するならぜひ桜の花びらの形や色や形などよく観察して違いを楽しんでみるのはいかがでしょう?

【会津の千本桜】
桜並木を眺めながらの花見や散歩は気持ちが良いものです。いわゆる千本桜の殆どは江戸時代に生み出されたソメイヨシノであることがほとんどのようです。ソメイヨシノは種子から育てると性質が変わってしまうため、なんと日本国内はもちろん海外までソメイヨシノと名のつく桜は全てクローンです!そのため気候条件が整うと一斉に花開き美しく満開を迎えて、一斉に花吹雪を吹かせ散っていくのですね。世界各地で千本桜を生み出すほどソメイヨシノという品種は多くの人の心を鷲掴みにしたすごい桜です。しかし寿命が60年と言われる短命な桜なため、常に新しく植え替えられ手入れされることで毎年美しく揃った花を楽しむことができるのです。

さて例にもれず会津にもソメイヨシノの千本桜もありますが、会津鶴ヶ城の隣にある福島県立博物館東の千本桜は「タカトウコヒガン」という品種の桜です。ソメイヨシノより花色濃く感じられる桜で数日早く開花します。鶴ヶ城北口のソメイヨシノが満開のころチラチラと花吹雪が舞い始めますので、鶴ヶ城→福島県立博物館とお散歩すれば満開と花吹雪の両方が楽しめます。

【会津の一本桜】
会津の五桜と呼ばれる樹齢何百年もの桜が会津各所に咲いています。
NHK大河ドラマ「八重の桜」オープニングの巨木も五桜の1つ「石部桜」です。

ソメイヨシノが生み出されるより以前に改良され春を楽しむために植えられた貴重な品種の桜たちです。ソメイヨシノと違い、枝振りもしだれ桜であったり花びらも八重であったりと姿形も満開の時期も様々です。またソメイヨシノと大きく異なるのは長寿命というところでしょうか? 樹齢○百年なんて桜も多いですね。昔は裕福な家にしか植えられなかったので、曰くつきの桜も多いようです。

殆どの一本桜はソメイヨシノと開花条件が異なりますので、お目当ての桜がある場合は開花時期をしっかり確認してお出かけしましょう。
ソメイヨシノが満開でもすでに散ってしまっているかもしれません。逆に開花時期を逃した!と思っても思わぬところに満開の一本桜が咲いているかもしれません。

石部桜は齋藤が子供のころは観光客もほとんどなく人知れず咲いている桜でした。
横張した大きな枝に登って遊んでいた思い出があります。確か花は一重でソメイヨシノより開花はずいぶん遅かった気がします。

最後になんと昨年(2013)の石部桜は雪の中でした。
さて今年はどんな咲き方をみせてくれるでしょうか、楽しみです。

2013sakura

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