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何事も、対策を怠るべからず

Masato Kaneko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

写真はイメージです。

写真はイメージです。

前置き

みなさんは普段、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを利用する際、情報セキュリティ対策は心掛けていますでしょうか?
私の場合は、普段利用しているソフトウェアは常に最新バージョンに保ったり、用途に応じて Web ブラウザを使い分けたり、各種サービスの ID やパスワードはパスワードマネージャを使って管理したり等、最低限のセキュリティ対策は心掛けているつもりです。
情報セキュリティ対策は、自分としてはやはり普段から気になる部分ですので、ある程度の対策は行ってきているのですが、恥ずかしながら、それとは相反して、自宅における冬の寒さ対策はあまり行ってきませんでした。
福島県の会津若松という東北の豪雪地で、寒冷地仕様になっていない一般的な住宅に長年住んでいるのにも関わらず、冬場の寒さ対策を怠ってきたということです。
これは由々しきことですよね。
「対策を怠る」という言葉は、技術者としては正直心に刺さるものがあります。
つい最近 (先月) に上の階に引っ越したタイミングでもあり、居住空間改善の一環として、今年は冬場の寒さ対策に本腰を入れようと決め、既に色々と施工を始めているので、本日はそのことを少し紹介したいと思います。


寒さ対策のポイント

住宅においては、室温の約 60 % が窓から逃げていくそうです。
私は、窓の寒さ対策を行うことが、部屋の寒さ対策の第一歩となると考えています。

窓の寒さ対策は、次の 2 点がポイントになります。

  1. 冷気 (外気) を遮断すること
  2. 空気の層を作ること

上記 2 点 (いずれか、もしくは両方) を満たすのであれば、どのような方法でも有効な寒さ対策になると考えています。

具体的な対策

では、私が有効だと考えていて、既に一部実施している具体的な窓の寒さ対策を紹介していきます。

  • 窓際あったかボード (通称) を設置する
  • 断熱カーテンライナーを取り付ける
  • 窓ガラスに断熱材を貼り付ける
  • 二重窓 (または二重サッシ) 加工を施す

窓際あったかボード (通称) を設置する

この対策は、ポイント 1 を満たしていて、窓際下部から来る隙間風を防ぐために行います。
窓際あったかボードとは、L 字形をしている少し厚くて軽いボードのような防寒器具になります。
聞いたことのない方もいらっしゃるかもしれませんので、参考リンクを掲載しておきます。

窓際あったかボード – Google 検索

窓際あったかボードを設置する場合は、高さが高いものの方がより効果があるようです。
窓際下部の隙間風を防ぐ目的であれば、上記のような専用商品でなくても、安価に手に入るプラスチックダンボール (通称: プラダン) 等を立てかけることによる対策でも十分に効果があります。(私はどちらも試したことがあります。)

断熱カーテンライナーを取り付ける

これは主にポイント 1 を満たすための対策ですが、ポイント 2 も多少ながら満たすことができます。
断熱カーテンライナーとは、薄いビニール生地のカーテンで、通常のカーテンの外側 (窓とカーテンの間) に取り付けることによって、窓から来る冷気 (外気) を遮断出来るというものです。
こちらも参考までにリンクを掲載します。

断熱カーテンライナー – Google 検索

断熱カーテンライナーにはいくつか種類があり、遮光タイプや半透明の採光タイプ、透明なクリアタイプなどがありますので、部屋に応じて使い分けると良いでしょう。
断熱カーテンライナーを利用する場合には、高さは実際の窓の高さよりも少し長めのもので余裕がある程度にし、裾部分は必ず床まで垂らして少し余らせておくこと、という注意書きが良くあります。
断熱カーテンライナーが床まで届いていないと、床との隙間から冷気が入ってきて、寒さ対策にならないので注意してください。
また、断熱カーテンライナーのつなぎ目部分や、カーテン脇には隙間を作らないようにしましょう。(真ん中や横からの冷気の侵入を防ぐため)
自宅にも断熱カーテンライナーを設置しましたが、設置した後は窓からの冷気がほぼ完全に遮断されて、室温の変化を実感しています。

窓ガラスに断熱材を貼り付ける

これには色々なやり方がありますが、この対策の目的は、主にポイント 2 を満たすことにあります。
非常に良く見かける方法は、次の 2 つです。

  • 寒さ対策用の気泡シート (いわゆる緩衝材のプチプチのようなもの) を貼り付ける
  • 窓用断熱シート (一方向に対して線状模様になっている類のもの) を貼り付ける
寒さ対策用の気泡シート (いわゆる緩衝材のプチプチのようなもの) を貼り付ける

これは、施工の仕方を間違えると、効果が半減してしまうようです。
というのも、既製品では、窓ガラスに水や両面テープで貼り付けるタイプのものが多いようですが、窓ガラス自体に貼り付ける場合だと、断熱部分が限定的になり、なおかつ窓枠 (サッシ) からの寒さを防げないとかで、窓枠まで完全に覆うようにしないと効果が薄れてしまうようです。
また、見た目があまり良くないので、私は実施していません。
(窓枠まで覆うのであれば、有効な対策であることは間違いないです。)

窓用断熱シートを貼り付ける (一方向に対して線状模様になっている類のもの)

こちらの対策は、色々な情報を見てきましたが、効果の程度は寒さ対策用の気泡シートには劣るようです。
ですので、私は実施していません。(有効ではあるようですが、効果は限定的)

二重窓 (または二重サッシ) 加工を施す

こちらもいくつかやり方がありますが、把握している方法は次のようなものです。

  • 透明フィルムを貼り付ける
  • ポリカプラダン等で簡易窓を自作し、通常の窓の内側に設置する
透明フィルムを貼り付ける

私が実施する (まだ設置完了までには至っていませんが、既に商品は手元にあります) 対策は、こちらになります。
この対策用にも、次のような専用商品があります。

Amazon.co.jp: 窓ガラス透明断熱フィルム 【二重窓構造が作れる! 超透明断熱フィルム】 E0590: ホーム&キッチン

この方法は、つい最近知ったもので、断熱加工などは一切施されていない、完全に透明なただの薄いフィルムを、窓ガラス自体ではなく、窓ガラスを完全に覆うかたちで窓枠 (サッシ) に貼り付け、窓ガラスと透明フィルムの間に空気層を作ることにより、通常の一枚窓を擬似的に二重窓 (二層窓) にしてしまうというものです。
また、窓ガラスとフィルムの間には、乾燥剤のシリカゲルを入れておき、フィルム貼り付け後はドライヤーで加熱することでシワを伸ばすので、見た目はほぼ完全に通常の透明な窓ガラスのようになるそうです。
色々な方のレビューを見てみると、施工前後で窓近辺の温度が 7 度も変わったという方もいたり、結露をしなくなったという方もいるくらい、効果は高いようです。
ただデメリットは、貼り付ける作業が少し大変なことです。
また、自宅の場合もそうですが、貼り付けられるサッシがある程度限定されてしまう点もデメリットではあります。
しかしながら、私はこの対策の有効性は大いにあると思っていて、断熱カーテンライナーなどの他の寒さ対策と併せて実施することも出来るので、自宅のサッシをうまく (賃貸なので、傷をつけずに) 加工してでも取り付けようと思っています。(現在、サッシの加工等の前準備をしています。)

ポリカプラダン等で簡易窓を自作し、通常の窓の内側に設置する

この対策は、少々本格的なものになります。
通常のプラスチックダンボールより硬い、ポリカーボネート製のプラスチックダンボールを窓ガラスの代わりとし、木枠や専用レール (安価なものがあります) 等を用いて通常の窓の内側に簡易内窓を自作してしまうという荒業になります。
立派な二重窓が出来上がるので、効果は高いのではないかと思いますが、正直なところ、私はそこまでの本格的な対策は (今のところ) していません。
今後そこまでの対策を行うかどうかは、費用対効果の良し悪しや、私の気力次第で決めたいと思います。


あとがき

さて、大分長々と書いてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
今回は窓の寒さ対策のごく一部しかご紹介出来ませんでしたが、窓以外にも床や玄関等、他にも寒さ対策の余地がある箇所がたくさんあります。
家の寒さ対策は特に実施していないという方は、窓の寒さ対策だけでもこれだけ出来ることがありますので、安価で簡単に出来ることから始めてみると良いのではないでしょうか。
少しの対策でも十分な効果が得られると思いますので、ぜひ試してみてください。
冬はまだまだ始まったばかりですが、今シーズンは暖かい部屋で乗り切りましょう。

担当: 金子 (最近はホームセンターに通い詰めです。)


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