前回、iPadでのビデオチャット用に外部マイクを使用して音質向上を狙いたい！というエントリーを書きました。その中で立てた「音声出力の接点を結線しない延長ケーブルを自作して間に挟めばマイクだけ認識してくれるのではないか」という仮説のとおり、実際にケーブルを作って試してみました。結論から申し上げると、見事に失敗でした（笑）。

それだけでは何ですので、詳しくご報告します。

こちらのページに掲載されているピンの図を見ていただくと（今回はiPad用なので、CTIAが該当します）、4極プラグは根元から順番にマイク、GND、右音声、左音声が割り当てられています。このうち、マイクの信号だけをつなぎたいので、根元の2極（マイクとGND）だけを結線すればよい訳です。そこで、まずは4極プラグの部品を調達しました。

4極プラグの部品

そして2芯のコードの両端に端子をハンダ付けすると、このようになります。

完成図

さあ、出来上がったこのケーブルでiPadとマイクを繋いでみましょう！
早速モノは試しと差してみると、iPadのスピーカーから音が出ない！∑(ﾟдﾟ)

よく調べてみると、マイクを差さずにケーブルだけの状態でiPadに差しただけでスピーカーがオフになる挙動のようでした。とすると、ケーブルの結線をどうしようが、ただプラグを差してしまうだけで音が鳴らなくなり、対処のしようがないということですので、ここで手詰まりとなりました。誠に無念です…。

以上をもってビデオチャット音質向上計画は敢え無く頓挫したことになりますが、出来上がったケーブルは超短い4極プラグマイク延長ケーブルとしての余生を過ごしています。マイク自体の方も一般的な用途に使用できることですし、また何かに活躍できる日が来るでしょう。

と、締めくくったところでBluetoothスピーカーマイクを使うという方法があることに気が付きました…！そちらの方も今後機会があれば試してみたいと思います。