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TEDxKobe2016 Spring out in unity

Yuta Sugii

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

先日6月12日、神戸ファッションマートにて「TEDxKobe2016」(テデックス神戸2016)が行われました。昨年は弊社CCO(Chief Caos Officer)の山寺もスピーカーとして参加したTEDxKobeですが、今年も11組のスピーカーが登壇し、神戸から「広める価値あるアイデア」を発表しました。
今回はこのイベントの模様を当日のアクティビティを重視してお届けします。

TEDとは?


そもそもTEDってなんでしょうか?熊のぬいぐるみじゃないですよ(笑)

TEDとは、1984年から行われている「価値あるアイデアを広めよう(Ideas worth spreading)」を理念とするTED Conferenceを主催する非営利団体です。TEDでは、技術・エンターテインメント・デザインなど様々な分野の人物が18分以内でプレゼンテーションを行います。そのプレゼンテーションはTED.comを通じて全世界に配信されている他、日本ではスーパープレゼンテーションという番組がNHKで毎週放送されています。

TEDxとは?


先ほど話した「広げる価値あるアイデア」という考えのもと、TEDは各地域で独自に組織されるTEDxというイベントプログラムをつくり、これまで全世界で15000回以上開催されています。日本では東京や札幌、神戸などで開催されており、元ライブドア社長の堀江貴文さんや脳科学者の茂木健一郎さん、女性宇宙飛行士の山崎直子さんなど、数多くの著名人もTEDxスピーカーとして自身のアイデアについて話しています。

多種多様なトークテーマ


・鈴木 健一        コンピュータ開発者
・槻橋 修         建築家
・中川 尚史        野生霊長類研究者
・花岡 洋一/山根 シボル   人間
・沼田 里衣        即興音楽研究家
・藤原 愛         社会起業家
・本山 尚義        世界の料理研究家
・湯川 カナ        社会教育家
・SILT-clarte-      サンドアーティスト
・BimBomBam 楽団    音楽家
・マルコン・シャンドル   エレベーターエバンジェリスト

パっと見た感じ、何が始まるんだとワクワクしますよね。
個人的には「人間」ってなにってなっていました。

今回のテーマ


TEDxKobe2016のテーマは「Spring out in unity」。
昨年度のテーマ「Dive into Diversity」では、自分と異なる多様性を祝福し、その世界へ飛び込むことを目的としていました。
今回のTEDxKobeでは更に踏み込み、自分とつながっているどんな関係にも更なる可能性を見出し、可能性の数だけつながりの価値を飛躍させることを目的として開催されました。

ほんと、メインビジュアルがカッコいいですよね!

ついに当日


イベントの始まりは会場ではなく、三宮駅から出発した”Idea Liner”からはじまりました。
マイクロバスに乗り、神戸の名所を辿りながら会場へ向かいます。
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バスガイドが生まれてはじめての有元くんが司会進行を務め、TEDxKobeの見どころやアクティビティについて教えてくれました。場は和やかなまま、会場へと向かっていきました。

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到着したメンバーで記念撮影!いざ会場内へ!
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会場内の様子


神戸ファッションマートはその名の通り、ファッションショーが行われる場所です。その他にも賃貸オフィスや会議室、そして家具・インテリアを中心とした特徴あるショップが集積する大型複合施設でもあります。神戸といえば「ファッション」なので、今回のTEDxKobeも神戸を代表する場所で開催されたと言えるでしょう。

会場内の様子はこんな感じです。
最前列で観ると大型スクリーンの迫力が写真からも感じられますよね。
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ステージ前方にはビーズクッションもあり、リラックスした状態でトークを聞くことができます。

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トーク中、参加者にはブルーライトが照らされ、トークに集中して聞くことができます。
まさにスピーカーさんと参加者とが一体となって、「広める価値あるアイデア」を共有できる場になっています。

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メイン会場以外の場所では


メイン会場以外でも様々なアクティビティがあったので紹介します。

まず最初に、パブリックビューイングについて。
場所によって様々なカタチで中継を行っていました。

こちらはパブリックビューイングをしながら、スピーカーから発表されたアイデアについて議論し合う場所を設けていました。

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また、小さな子どもは遊びながら隣でパブリックビューイングを観れるスペースもあり、親御さんどちらも楽しめるような配慮をしていました。

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なんとこのディスプレイでは4Kで同時中継を行っていました。

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TEDxの場を盛り上げるパートナー企業さんたち


TEDxでは一般的にスポンサーと呼ばれる企業や団体のことを、「パートナー」と呼んでいます。「広める価値あるアイデア」に浸ってもらうために、パートナー企業さんたちも同じくTEDxKobeの場を盛り上げる仕掛けを行い、参加者と楽しく交流していました。

例えば、ビーズクッションのyogiboさん。

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会場内のビーズクッションだけでなく、参加者の交流ができるようなスペースを設けたり…。

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子どもたちが楽しく遊ぶための玩具として活用されていました!

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今年関西初上陸したベン&ジェリーズさんはアイスクリームを無料配布して、参加者間の交流の橋渡しをしていました。

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中央会計さんは財務から分かる企業の考え方と題して、学生向けに企業選びのコツを教えるプレゼンを行ったり
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六甲バターさんは出来たてのトースターにバターを乗せて胃袋をわしづかみにしていたり

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TEDxでは毎度おなじみのRedBullさんが翼をさずけていたり

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Sleipnirでおなじみのフェンリルさんが手掛ける新たな技術とアイデアに触れてみたり…

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富士ゼロックスさんのブースでは、ARで遊びながら記念撮影したものをポストカードに印刷してもらえる企画までありました。

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その他にも、医薬品を全世界の人々に提供している日本イーライリリーさんは、活動を通じて得られた経験をステージで発表していました。単なる企業の宣伝ではなく、同じくTEDxKobeを盛り上げていこうとしていくパートナーだからこそできる技だと感じられました。

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まだまだある!アイデアについて話し合うキッカケづくり


実はステージ上でスピーカーさんがアイデアについて話している間、ステージ後方ではそのアイデアを1枚の紙にスピーカーさんの似顔絵付きで描いているスタッフさんもいました。

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ここで描かれたものは、先程のアクティビティスペースで展示され、そこに参加者さんがポストイットでアイデアに対するコメントを書いていき、見た人に刺激を与える場を創っていました。

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ランチのお弁当はテーブルごとにその椅子の数だけ人が来なければ食べられないようにされており、新しい人との出会いを生み出す機会をつくっていました。

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また、今回のスピーカーの1人である本山さんが、世界の料理を触れながら世界について考える機会を参加者と一緒につくっていました。

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After Party


最後に参加者やスピーカーさん、パートナーさんやスタッフの方々と一緒に交流を楽しむAfter Partyが用意されていました。

当日のトークについて神戸市長さんが軽快なトークをして場を沸かせたり、ノーベル賞の晩餐会で振る舞われた日本酒の鏡割りも行われました。

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トークを終えたスピーカーさんに直接コメントやアイデアに対して議論を投げかけることができるのも、TEDxの醍醐味の1つです。

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神戸は今、世界に対して「広める価値あるアイデア」を街が一体となって発信しています。その中心にあるものが、このTEDxKobeであり、あらゆる背景を持った人たちがそのアイデアに対して何らかのアクションを起こしている。これほど活気のある街こそが、これからの時代を引っ張っていくのだと感じさせる1日でした。

すべての人との繋がりにさらなる可能性を見出す”Spring out in unity”というテーマは今回のTEDxKobeにピッタリ当てはまったテーマで、そのための仕掛け作りに注目してレポートしてみました。また来年、どのような仕掛けを神戸という街に投げかけるのか、とても楽しみです。

 

TEDxKobe 公式ホームページ

TEDxKobe Flickr

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