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Eyes, JAPANらしいブログ記事とは

Yuta Sugii

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

数多くのIT企業では各社ブログがあります。Eyes, JAPANもその中の1社ですが、なぜこのようにブログを行うのでしょうか。今回の記事では新入生もブログを書き始めていることもあり、どのようにしたらEyes, JAPANらしいブログ記事を書けるのか「ブログを書くためのブログ」を書こうと思います。

1つ質問です。

そもそも企業がブログを行う理由ってなんでしょうか。

失言や誤った情報を載せる企業ブログはその企業自体の信用に大きくつながります。しかし、Eyes, JAPANでは大学1年生であろうが、社会人5年目のような方までこのように毎日誰かがブログを書いています。なぜ、そのようなリスキーなことをしているのでしょうか。

理由は3つあると考えます。
1つ目に、会社を広く知ってもらうためです。
2つ目に、社内教育のためです。
3つ目に、社内スタッフ同士のコミュニケーションを図るためです。

1つ目の「会社を広く知ってもらうため」に単なるプレスリリースだけではなく、多様性のある考えや議論を載せていくブログ記事はとても良い媒体になります。特にブログを見た人に対して得られるものがなければ、記事としての価値はゼロなので血の通った人間がキュレーションする情報や考えを載せることは「どのような人間がいるのか」を理解するためにはとてもいいツールです。

2つ目には「社内教育のため」のためにこのブログは存在しています。1つのブログ記事をまとめ、記すことは難しいです。情報がなければ書くことはできません。さらに自分自身の意見を相手に文字で伝えるためには、そこに通じるための論理性やメッセージ性がなければなりません。技術的にしろ、日常的なものにしろ、記事として1つの「ものづくり」は自分自身の内側を外側に出すための良い機会になります。

3つ目に「社内スタッフ同士のコミュニケーションを図るため」です。最近あの人はどのようなことをしているのだろうか、考えているのだろうか。記事にはその断片が垣間見えます。さらに話題の種として普段話さないスタッフに対して語りあえる最高のツールになりえます。余談になりますが、社長の山寺は車の中では決して音楽を流しません。必ず一緒に乗っているスタッフに対して「軽快なマシンガントーク」と呼ぶ、同乗者同士の雑談をスタッフに促すようにしています。そうすることで単なる主従関係になりがちなスタッフ同士が、互いに建設的な意見を気軽に言える風通しの良い空気感をつくることができます。

ではこれらの目的のために、具体的にはどのようにすればいいでしょうか。

具体的に4つのプロセスをまとめてみました。

  1. 書く内容を決める
  2. 箇条書きで書きたい内容を端的に書く
  3. それらを見て、相手に伝えたい題を決定する
  4. 題を伝えるために最も効果的な順番で並び替え、それぞれ詳細に書いてみる

特に重要なものは3番目の「題を決定する」ことです。
なぜかというと、ブログ記事をシェアした際にSNSなどで拡散される情報の多くは「題」だからです。
ある研究内容ではネット記事は題名だけを読んでシェアする人が約6割もいることが発表されています。

記事読まずにコメント6割 「タイトルだけで反応」のネット民(J-CASTニュース)

つまり「Eyes, JAPANのブログ記事にこのような題名で記事が出ている」ことだけがSNSで拡散されるので、企業としてのイメージに直結します。逆に前もって一貫して伝えたい内容をブログのタイトルとしているだけで、読者にとってはスムーズに入ってきます。

悪い例として、このようなタイトルの記事を挙げました。

 

http://www.nowhere.co.jp/blog/archives/20160808-200831.html

題名は「SNSで批判?」となっていますが、元々は「SNSで批判する個人って…」という挑発的な題名にしていました。(例としてあげる目的を超えて酷かったので変更しました。)このような超個人的な意見を題にすると、題を見ただけで人は考え始めます。しかも「…」という曖昧さを含んだタイトルだとどのような考えを主張しているのか、気になって読む人は増えます。(実際、Facebookでシェアされた際に閲覧された後、クリックされる確率は平均的なクリック確率よりも高かったです。)そういう意味では、会社のブログの閲覧者を増やしている=ブログへ貢献できているといえるでしょう。しかし、企業としてのイメージに「批判」(マイナスの感情である単語)を入れるのは、あまり良くありません。

同様に反社会的な内容や、政治的な内容、他人を中傷するような内容(「SNSで批判する個人って…」というタイトルも暗にその個人を中傷するタイトルでもありますよね?)、宗教的な内容を主張するものはブログとして議論する範囲を超えているため、このような一方的な主張の場ではふさわしくないと考えます。

一方で内容はどうでしょうか。最初にも述べたようにこのブログを行う理由に「会社を広く知ってもらうため」があります。そのため、様々な考え方や意見を述べる人間がいることを社会に主張することも多様性のある職場をアピールする意味ではいいと思います。しかし、相手によって文章は届くメッセージは人それぞれなので注意が必要です。そのため政治的な内容などを含むべきではないのですし、3番の「題を決定する」ことは重要なのです。

逆にどのような題だといいのでしょうか。

何度も言うようにはこれは共同組織のブログ。人々はその会社に対するイメージや考えにもとづいて閲覧してきます。
Eyes, JAPANの場合は、ベンチャー、IT、学生が多い、魔法のような技術、あたたかい、かっこいい、あの社員さんと会ったことがある…。それらのイメージをさらに具体的に膨らませることができる記事を載せることが、会社として良いブログ記事なのではないでしょうか。

もし1番の「書く内容を決める」ことで迷っているようであれば、下記の質問に答えてみてください。

  1. 最近仕事でつまずいたことは何ですか?また解決策は何でしたか?
  2. 今熱中していることは何ですか?なぜ熱中しているのですか?
  3. これからどのようなことをEyes, JAPANで行っていきたいですか?

仕事を主軸に自分自身の経験談を語ると、これまでの目的や書くべき内容につながりやすい記事が書けるでしょう。大切なことは、すごいことを書くのではなく、あなたらしい表現で書くことです。あなたがEyes, JAPANで感じたこと、学んだことはあなたにしか述べることができません。ぜひあなたが書けるブログ記事を書いてみてください。

もし思いつかない場合は、他のひとに相談することもいいでしょう。おそらく山寺さんに相談したら書いてほしい内容を100項目ぐらい言ってもらえると思います。

 

さらに良い会社ブログになることを願って。

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