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IchigoJamのファイル数をEEPROMで増やす

shimizu

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

今回もIchigoJamを取り上げてみます。

IchigoJamでは、SAVE命令を使用することで、作成したプログラムを本体内に4つまで保存することができます。と聞くと、「『4つまで』というのは少ないんじゃないか!?」と思われるかもしれませんが、私もそう思いました。色々なプログラムを作っていくうちに、すぐに足りなくなってしまいますね。

そこで、外付けの記憶領域として、EEPROM(書き換え可能な不揮発性メモリ)を使用して保存ファイル数を増やせる仕組みが用意されていますので、実際に試してみました。IchigoJamへEEPROMを配線するには、抵抗やコンデンサー等の電子部品、ブレッドボード、ジャンパーワイヤーを用いますが、今回は必要な部品が一揃いになったキット製品を利用しました。

20160829

組立説明書の配線図に従ってIchigoJamの端子とEEPROMの足を接続すると、写真のような状態になります(赤丸内の部品がEEPROMチップです)。このキットに付属のEEPROMは256Kbit(=32KB)の容量を持ち、32個のプログラムファイルを保存することができます。さらにSDカードやUSBメモリーのように交換できますので、別のチップに差し替えればその分だけ記憶域を増やせます。最大で1Mbit(=128KB)までのチップに対応しており、その場合は128個ものファイルを保存できます。

EEPROMを利用するための命令は、以下の通りです。

保存されているプログラムファイルを一覧表示する

「FILES」は、引数を付けないとIchigoJam本体に保存されたファイルを表示しますが、「0」を指定するとEEPROMを含むすべてのファイルを表示します。

FILES 0

プログラムをEEPROMに保存する

EEPROMに保存するには、100〜227番のファイル番号を指定します。(256KbitのEEPROMでは100〜131番まで)

SAVE 100

プログラムをEEPROMから読み込む

EEPROMから読み込むには、100番以降のファイル番号を指定します。(256KbitのEEPROMでは100〜131番まで)

LOAD 100

このように、EEPROMを使用すれば記憶領域が増加するため、保存して取っておきたいプログラムの数が増えても安心してプログラミングできますね。あるプログラムから別のプログラムを読み込んで実行する「LRUN」という命令を使って、1つのファイルでは収まりきらないゲームも作れます。IchigoJamを使いこなすにはEEPROMが必須アイテムであると言えます。

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