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非エンジニアこそ基礎情報技術者試験(FE) を受けてみよう

きたざわ

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

先月、基本情報技術者試験(FE) を受けてきました。
私はWeb中心のディレクターですが、非エンジニアにこそFEを受けて欲しいと思い、今回紹介をしようと思います。

基本情報技術者試験(FE)とは

基本情報技術者試験(以下FE)は、IPA(情報処理推進機構)によるITエンジニア向けの国家資格です。
IT系の資格で国家資格であるのはIPAの資格のみになるのですが、FE以外にもレベルや専門性に応じた様々な試験があります。

引用元 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験制度:試験区分一覧

FEは、「~ITエンジニアの登竜門~」というキャッチコピーの通り「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象としている試験となり、エンジニアとして働きたい人がターゲットであることが伺えます。
試験は午前、午後の2つがあり、それぞれ試験時間が2時間30分という長丁場の試験となります。午前は基礎問題、午後は応用問題中心となります。

余談ですが、少し前に流行ったテレビドラマ「逃げ恥」の星野源さんが演じる津崎平匡さんは、IPAの資格を3つも持っていて(FE, AP, DB) ネット上で話題になっていました。

なぜディレクターなのにFEを受けたのか?

きっかけは、エンジニアの知人に勧められてでした。
FEという試験があるというのはなんとなく知っていたけれど、自分には関係ないものだと思っていました。

しかし試験の内容を調べてみるとエンジニアの基礎知識の試験だと分かり、今までWeb以外の知識はおざなりにしてきたということもあったので、この機会に知識を身につけておこうと思い受験することにしました。

「受かること」が目的ではなく「知識身につけること」を目的として、結果として試験にも受かればいいなと思い勉強を始めました。

試験を受けてよかったこと

1. 出題範囲が広いため、満遍なく知識が身につく

「”基本情報技術者”だし、簡単なのかな」と思うなかれ、出題範囲は「浅く広い」です。

午前の範囲を上げてみると、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つの分野があり、さらにそれぞれ細かい単元があります。
例えばテクノロジ系は、基礎理論、コンピュータ構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティ、ソフトウェア開発技術など…。
始めは参考書の分厚さに驚きました。

技術系だけではなく、マネジメントやストラテジについての知識も求められます。
ここは人によって得意分野が分かれそうですが、私はマネジメントとストラテジについては比較的得意なのですが、テクノロジ系が苦手で、地道に勉強を続けました。
まだ苦手な単元はありますが、今まで知らなかったことを知れたり、逆に自分の得意なマネジメント系については復習になりました。

2. プログラミングの考え方に触れられる

午後は選択式の問題があり、自分の得意な単元をあらかじめ対策して臨むことになるのですが、一部は全員回答の問題もあります。
全員回答問題の「アルゴリズム」の問題があるのですが、これはプログラミングの考え方や論理的思考が必要になる問題です。
変数や代入、繰り返し処理などの式が出てくるのですが、問題が複雑なため、慣れるのに非常に苦労します。
いままでhtmlやcssばかり触ってきた身としては理解が難しいところがありましたが、とてもよい経験となりました。

3. エクセルの関数が使えるようになる

これは午後の選択で「表計算」を選んだ場合のみですが、「表計算」はエクセルの関数やマクロが試験用の独自規格になったような問題が出題されます。
ベースはエクセルの関数とほぼ同じため、実務に活用することができます。
私はまだマクロを使いこなすまでは至っていませんが、以前よりも関数を使って表の作成ができるようになりました。

まとめ

非エンジニアにとっては「覚えることが多すぎ!」という印象でしたが、エンジニアとして必要とされる知識を得られたので、勉強ができてよかったと思います。
ディレクターやPMはエンジニアのことを理解して仕事をするということが大切だと個人的には思うので、こうやって学ぶことで少しでも歩み寄れていたらいいなと思います。

試験結果は少し怪しいところはあるのですが(苦笑)、試験後にプログラミング言語の勉強始めてみたところ理解度の速度は早くなっているという実感もあります。

エンジニアを目指す人だけではなく、エンジニアに関わる全ての人にぜひ受験をおすすめしたいです!

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