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伝わる文章を書くために

Misato Usui

先日ITproに掲載されていたエンジニアの文章、「上から目線」で書くから伝わらないという記事を読んで、とても共感しました。
私も以前はこの記事の通り、「そこまで書かなくても分かるだろう」と思って文章を書いていましたが、当時の文章は後で自分自身で読み返してみても何を書こうとしていたのか理解できません。

しかし、Webディレクターとして働き始めてからは、顔も見えない不特定多数の人が読む文章を書く機会が増えましたので、誰が読んでも分かりやすい文章を心掛けるようになりました。

そこで今日は、私が文章を書くときに気を付けている点をご紹介したいと思います。
主に以下の3点です。後ほど詳しくご説明したいと思います。

・文章の骨組みを考える
・誰に向けた文章なのか意識する
・直ぐに古くなる言葉は使わない

文章の骨組みを考える

抽象的な話になってしまいますが、文章には骨組みというものが存在すると思っています。私たちが書く文章は大抵が実用文だと思いますので、文章を書く目的があって、伝えたい内容があると思います。どうしてその文章を書くのか、何を伝えたいのか、文章を書き始める前にまずこの2点を明確にしなければなりません。

これを家具の組み立て説明書に例えるとこんな感じになると思います。

【文章の目的】 この説明書を読めば家具を組み立てられる
【伝えたい内容】 正しい家具の組み立て方

次に、どういう順番で文章を書いたら正しく伝えらるかを考えます。例に出した家具の組み立て説明書であれば、組み立て方の説明の順序が正しくないと家具を組み立てることはできません。これと同じく、文章も正しい順序で書かなければ正しく伝えて目的を達成することができません。

文章を書き始める前に、『文章の目的』、『伝えたい内容』を明確にし、次に『説明の順序』を考える。こうして文章の骨組みができたら、あとは必要に応じて肉付けしていけば良いと思います。

誰に向けた文章なのか意識する

文章を書く際は、誰に向けた文章なのか意識する必要があります。説明の仕方を読み手に合わせて変えなければいけないからです。

例えば、ある人には「たけのこは煮る前にアクを抜かなければならない」ということは当たり前かもしれませんが、料理初心者の人はそんなこと知らないかもしれません。初心者向けの料理本であれば、アクの抜き方から丁寧に説明した方が親切です。

または、アク抜きの工程をすべて説明する代わりに「たけのこはアク抜きしてから煮る」と書くだけでも全く違います。こうすることで、読み手はアク抜きの仕方が分からなければ自分で調べることができます。つまりはアク抜きの工程に全く触れずに突然たけのこを煮る工程から説明に入ってはいけないということです。

読み手を想像して、つまずきそうな部分は補足する工夫が必要です。Web上の記事であれば、詳細な説明が書かれた記事のリンクを付けてあげるだけでも親切だと思います。

直ぐに古くなる言葉は使わない

IT業界にありがちなカタカナ専門用語はなるべく使わないようにしています。会話ではカタカナ用語を使った方がスムーズな場合が多いので使ってしまうことが多いですが、文章は後に残るという点で会話と違うので注意する必要があります。新しい言葉はすぐに古くなって後から意味が通じなくなってしまう場合があるからです。

それに日本語に翻訳するとニュアンスが変わってしまうような言葉は別ですが、日本語があるのにわざわざ英語をカタカナにしたような言葉を使う必要がないと思うからです。

「優先順位」という言葉が既にあるのに、わざわざ「プライオリティ」という理由は、ただなんとなくかっこいいというだけではないでしょうか。

まとめ

今回、文章を書く際に意識する点を改めて考えてみましたが、文章は読み手のためのものであるということを再度意識しました。
自己満足で文章を書くのは楽ですが、やはり伝わる文章を書くためには謙虚になって読み手を思いやる気持ちが大切ですね。

これからもこの心構えを忘れずに、文章を書く際は“上から目線”にならないように日々精進して行きたいと思います。

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