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自己表現?

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

Eyes, JAPAN の求人ページの “3DCG Artist” と “Webデザイナー” の「求められる能力」欄には、

自己表現ができるアーティスト (デザイナー)

という、ちょっと気になるフレーズがあります。
(“システムエンジニア/プログラマー” と “ネットワークエンジニア/システム管理者” の項には見当たりません。)
何故このフレーズが気になるのかというと、一般に「自己表現」という行為は「仕事」と相反するものだからです。

例えば、私 (システムエンジニア/プログラマ) の仕事というのは、お客様が使うシステムを作ることです。
そのシステムは、基本的に「お客様がしたいこと」を、「お客様がしたいようにする」ためのものであり、私の個性を発揮するなんてことは全然望まれていません。
細かい部分など私の独断で設計する箇所もありますが、そうした部分も「保守しやすいように」「変更に対応できるように」作るのであって、個性を出しているかと言われれば、答えはノー。
むしろ、個性というかクセがない、誰もが一見してその仕組みを理解できるのが「良いプログラム」の条件です。
プログラマが「自己」を発揮すればするほど、プログラムは「悪く」なっていくと考えて差し支えないでしょう。
それ故、プログラマは自分のコードから如何に己の匂い・気配を消すかということに腐心するのです。

そのような事情があるため、”システムエンジニア/プログラマー” の項には「自己表現」の文字が入っていないのですが、”3DCG Artist” や “Web デザイナー” にも同じことが言えるのではないでしょうか。
漫画家や画家, 小説家のように、自分の好きなように作品を作り、その価値を世に問うタイプの職種であれば、「自己表現」は欠くことのできない要素です。
しかし、Eyes, JAPAN で “3D CG アーティスト”, “Web デザイナ” として働くのであれば、表現するものは「自己」ではなく、「お客様が表現したいもの」であるはず。

それなのに何故、Eyes, JAPAN は「自己表現」を求めるのでしょう?
それには、実はオドロキの理由があったのです……!(続きは次のエントリで)

担当: 成田 (プログラミングとは忍の道と見つけたり)

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