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ガジェットとしての文具

ishikuro

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

みなさんは文具にこだわりはあるでしょうか。

エンジニアだから、あるいは情報系学生だから、アナログな道具を軽視していると思われがちですが、私はそれに反発する気持ちがあり年賀状は手書きにしてました。今日は私の愛用している文具について書こうと思います。

ガジェットに対する矛盾

  • 最新スマートフォンに真っ先に飛びつく <-> 鞄はぼろぼろ
  • Vim, Emacsなどの設定ファイルは完璧 <-> 手帳は100均
  • キーボードは数万円 <-> ペンはどこかのノベルティそのまま使ってる

という状況はもしかしたらあるかもしれません。でも数万円もするスマートフォンは買うのに、鞄、手帳、ペンなどは使えればいいやというやり方では、ガジェット本来の”生活の利便性, 生産性を上げる”という目的に反しています。

道具について、デジタル/アナログという二分ではなく、記録する/学習する/見せる/… といったアクション単位で考えることでスコープが広がります。数学の計算を考えるのにtexで組版するのは適切ではないと思いますし、マインドマップを書く際に最初からUMLエディタを使ったりもしません。紙とペンというデバイスは知的生産には未だ不可欠です。

ということで私は文具も、コンピュータと同様のガジェットとして扱っています。最近のevernote+moleskinとかキングジムのハイテク文具も目立ちますが、UNIX的思想に立ち単機能特化型の文具を推したいです。

お気に入りたち

ぺんてる 万年CIL ケリー

一旦無くしたけど買い直したシャープペンです。これは20年近くモデルチェンジ無しで生産されているそうです。

大学の学習用に最適化した装備です。キャップ式なのが気に入っています。先端が固定されている(引っ込まない)ことで芯まわりの剛性を保ちつつ、携行時は保護できます。

0.5mmの芯としてMITSUBISHI Hi-uni Bを装填しています。紙に対する引っかかりを感じません。入手性はあまりよくないし少し高いですが、一旦買った芯とつきあわなければならない期間というのは想像以上に長いです。購入してから1.5年が経過しましたが未だに残っています。ペン本体よりも重視すべきではないでしょうか。

Bを選択した理由ですが、文字の濃さは筆圧によってコントロールしてはいけないそうです。腕の力で書いていると万年筆への移行ができません。よってケリー本体の適度な重量と芯の濃さに筆圧を任せ、手首には全く力を入れないようにしています。この方式にしてから、数時間の勉強でも肩の疲れを感じていません。

余談ですが少し前から製図用の0.3mmのシャープペンが板書用に流行していましたが私は使いたいと思いません。そもそも製図用なので、グリップの堅さや先端の鋭さで鞄内の他の文具を痛めてしまいます。製図ペン自体も消耗してしまうことでしょう。0.3mm芯の文字というのも、レポート提出用には適さないように思います。教授が老眼だった場合などを考慮すると、ユニバーサルデザインに反する出力になっているわけです。

 

ほぼ日手帳 BLACK CASE

http://www.1101.com/store/techo/2012/detail_cover/c_f_porterblack.html

こちらは手帳ケースです。といってもポーチ型なのである程度の文具が入ります。詳しい解説は上記サイトに任せますが、私は前述のペンもこれで携行しています。鞄にも入るサイズなので、3wayの鞄を母艦として普段はその中に入れています。

そして手帳はほぼ日手帳です。賛否がありますがページ数の多さと専用ケースの利便性から選択しています。1日1ページ割り当てられているので予定表としても記録としても使えます。手元にメモ帳が無いというときにも代用できます。ケースが見開きのチャックになっているので肩からかけたまま開いて書けます。iPhoneのメモアプリを探すのとさほど時間は変わらないし、絵や名刺も挿入できるとなれば有用だと思います。

まだガジェットはあるのですが、またの機会にします。いずれもそこそこ値は張りますが、3万円のキーボードを持ち、5万円のスマートフォンを使い、環境設定に数時間もかけられるあなたにこそ文具erの素質があると思います: )

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