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あなたのホームページはもう古い?!2021年初めに確認しておきたい対策が必要なWebサイトチェック

ishii

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

新しい年が始まりましたが、去年は生活の変化が大きな年でした。宿泊・飲食・観光業界はGoToキャンペーンの影響で目まぐるしく状況が変わり、連日お客様や関係各所への対応に追われていたことでしょう。弊社は福島県会津若松市という観光地に拠点をおいており、そうしたお客様を抱えておりますので、その大変さは日々実感しておりました。

こうした中、お客様の集客のみならず情報告知という点においても、事業者のWebサイト(ホームページ)やSNS運営の重要性が高まってきているのは自明でしょう。その中でも「企業/事業者の顔」とも言うべきホームページは、スマートフォンの普及などとともに常に変化が求められています。

たまに「ウチは昔作ったホームページがあるから作り直す必要はない」とお考えの方もいらっしゃいますが、残念ながらそれは誤った認識です。こうした事を書くと営業トークのように見えるかもしれませんが、そうではありません。見直しがなされていないホームページは、その事業者に対する顧客のイメージをむしろ損ねてしまい、機会損失に繋がりかねません。

こうした事は「顧客視点」で考えてみると理解しやすいです。ご自身が初めて行くお店や観光地を調べるときにまず何を調べるかというと、ホームページですよね。そのホームページが見づらかったり情報が更新されていなかったりしたら、あなたはそのお店に行こうとするでしょうか?答えは自明ですよね。

前置きが長くなりましたが、この記事では「この項目に一つでも該当するサイトは見直しをしたほうが良い」という観点でチェックリストを設けました。細かく言うともっと観点を挙げたいところですが、「必要最低限やるべきこと」に絞って掲載しております。繰り返しますが、一つでも該当する項目がある場合は見直しを相談することを強く推奨します。

(1)Flash playerを使用しているサイト

重要度 ★★★★★(MAX)

あなたのサイトにこのような表示がでていないでしょうか?

これはAdobe社のFlash playerというものを使用しているサイトに表示されるもので、主にアニメーションやスライドショーなどのリッチな表現を実現する手段として一時期ブームになりました。2000年〜2005年くらいが最盛期でしたので、かれこれ20年ほど前に流行った技術ということです。

そんなFlash Playerですが、昨年2020年12月末をもってAdobe社が公式にサポートを終了しました。それに先立って、Chrome等のブラウザでFlashの実行がデフォルトで許可されていなかったり、モダンなブラウザを搭載するスマートフォンでFlashに対応していないのはこれが主な理由です。

なお、Adobe社は2021年1月12日以降、「Flash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロックする。」事を公表しています。

アドビは2020年12月31日でFlash Playerをサポートを終了するため、2021年1月12日以降、Flash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロックします。すべてのユーザーの皆様にはFlash Playerを直ちにアンインストールし、ご自身のシステムを保護することを強く推奨いたします。

Adobe Flash Playerサポート終了情報より引用

要は「Flashコンテンツの実行をブロック」は今までFlashで映像などを流していたものが一切流れなくなるということです。これによりトップページの映像としてFlashを使っていた場合は、何のホームページなのかまったく分からなくなる恐れさえあります。

これを聞くと最初から実装しないで欲しいと思うかもしれませんが、当時は映像を流す事によって目立たせることができる・多くの情報を伝えられることができる事実上の標準的なツールとして重宝されていました。しかしWebの技術の進化や通信速度の向上に伴いFlashに代わる手段が登場したことや、Flashの抱える脆弱性を突いた攻撃手法が広まるようになったこともあり、役目を終えることとなったのです。

現在はFlashに代わる表現手段として、画像が切り替わるスライダーやYoutube動画を埋め込むのが主流になっています。

(2)スマートフォンに対応していないサイト

重要度 ★★★★

パソコンに比べて画面サイズの小さいスマートフォンでは、ホームページの表示の仕方を変えてあげる必要があります。従前の「ガラケー」時代にも、文字を中心としいた「携帯版サイト」があったかと思いますが、これの「スマホ版」に位置するようなものです。

ここで言う「スマホ対応していない」とは、

・ページを開いた時の文字の大きさが十分ではない
・拡大しないと情報が読み取れない/ボタンが押せない
・文章が画面からはみ出し読み取れない など

といったサイトのことです。

自身のサイトがスマートフォンに対応しているかは、Googleが提供するこちらのツールから確認することができます。

モバイルフレンドリーテスト

サイトが見れているから大丈夫、と思うかもしれませんが全年齢において近年のスマートフォン普及率は格段に高くなっています。

NTTドコモ モバイル会社研究所の調べによると、去年2020年のスマートフォン普及率は88%となっており、その中でも15〜29歳はほぼ100%となっています。
また、60〜70代は今までフィーチャーフォンの所有率が高かったのですが、2019年頃にはスマートフォンと逆転し2018年と2020年を比べると60代は約50%から70%、70代は約30%から50%まで拡大しています。
同じ年代のICT端末所有率はパソコンの所有率と比べるとスマートフォンが約11%高いことが分かります。

参考:携帯電話の所有・利用状況
携帯電話所有率の年次推移[年代別]

つまり3〜4年前よりもスマートフォンサイトの重要性が高まり、また高齢者にとっても見やすく/使いやすいサイトにすることが求められています。これも冒頭と同様に顧客視点で考えてみましょう。画面の小さなスマートフォンに、パソコン版のホームページが表示されたときのことを考えてみると良いでしょう。

またGoogleから2021年内に、「モバイルファーストインデックス」というスマートフォンサイトの評価を元に検索順位を決める仕組みを導入すると発表しています。
するとPCの検索では上位なのに対し、スマートフォンページの検索では表示されにくくなってしまうということが起きてしまう可能性があります。

参考:【Google】2020年9月(※延期で2021年3月)にモバイルファーストインデックスを全サイトに適用

もはや「スマートフォンありきでのWebサイト制作」が求められている時代です。PCはスマホの次といっても全く過言ではありません。

PCだけを念頭に制作された古いホームページをスマホ対応させるのは容易ではなく、できればHP自体の刷新をおすすめしております。予算に余裕がない場合は、掲載する情報を絞った上で、必要最低限の情報が掲載された一枚ペラのサイト(LP: ランディングページ)を制作するといった代替案もあります。

(3)公開(リニューアル)から4〜5年が経過しているサイト

重要度 ★★★

一般的にWebサイトのデザイントレンドは4〜5年で大きく変わると言われています。そこで必要となるのがサイトのリニューアルです。
主なリニューアルする要因としては、

・情報を発信するSNSの移り変わり
・表示デバイスの普及率
・会社のイメージ・ターゲットの変化
・社会情勢の変化

などが挙げられます。

特に社会情勢の変化でいうと、去年から今年にかけては”自粛の年”となったため、人員削減やテレワークなどで電話よりもメールフォームからのお問い合わせを中心に変えるサイトもあります。

また、従来は情報発信の手段として重宝されていた「ブログ」や「お知らせ欄」ですが、これらはいずれも「ユーザがホームページに訪れて初めて閲覧される」といった極めて受動的な情報発信(というよりも情報掲載)の手段です。近年ではより能動的かつコンスタントな情報発信のためにSNS(Twitter, Facebook, Instagram, LINE@等)を用いるのが一般的になりつつあります。情報を更新する事業者側も、PCだけでなくスマートフォンでも気軽に投稿が行えるため業務効率化の側面もあるでしょう。

繰り返しますが、(2)でも挙げた通り、表示デバイスがPCからスマートフォンに変化することも、リニューアルのきっかけとなります。数年前にリニューアルした際にはモバイルサイトを作らなくてもいい、とそのままにしていた方も、一度PCサイトと合わせた全体のリニューアルを検討されることをおすすめします。ユーザーにとっての「使いやすさ」を維持するためにもリニューアルはとても重要です。

最後に

弊社は25年以上にわたってWebのトレンドを追い続けている企業です。上記のチェックリストに一つでも該当するWebサイトをお持ちの方は弊社HPのお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。別の制作会社様がつくられたホームページを丸ごと弊社に移管した上で対策を講じるといったことも可能でございます

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