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バイオミミクリ

okiyama

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

皆さん、こんにちは。
川崎から会津に来て5日が過ぎました。
雪のある生活、オフィスでの仕事、共同生活、銭湯通いと初めてのことばかりで、この生活に慣れるのにしばらく時間がかかりそうです。

ところで、皆さんはバイオミミクリという言葉を聞いたことがありますか?
バイオミミクリとは、「自然の英知を模すことにより人類が抱えている問題を解決していく」という意味の科学用語です。

私たちの身近にある物は、実はバイオミミクリにより作られていることが多いようです。

例えば、新幹線はフクロウをヒントに作られました。
パンタグラフの形をフクロウの羽をまねることにより騒音の軽減に成功したそうです。騒音問題の解決に悩んでいた担当者が野鳥の会の方から「鳥の中で一番静かに飛ぶのはフクロウです」と聞き、「なぜ、静かに飛べるのか」という興味からフクロウの大研究を始めた事がきっかけということです。
フクロウの羽の空気が一番当たる所は小さなギザギザの形になっています。それが空気のあたる時に小さな渦を巻き起こすそうです。このギザギザの原理を応用したところ、空気抵抗が減って音が鳴らなくなったということなんです。

また他の例として、カタツムリの殻に汚れがつかないのは、その表面に非常に細かい溝があるということをヒントに洗剤を使って洗わなくても自然に汚れが落ちる壁が作られています。

このような事例が多くあることを知り、まさに自然はデザインや技術の宝庫だと感じます。

自然に対する驚きや疑問をそのままにせず、私たちの生活にどう生かせるかという視点を大事にしたいです。
そうすることが私たちの生活を豊かにし、同時に自然に負荷をかけないことにもなるのだと思います。

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