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2014年 Eyes, JAPAN社員が読んだ「今年1番面白かった本」

Misato Usui

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

みなさんこんにちは!

Eyes, JAPANでは毎年恒例のボーリング大会&忘年会も終わり、今年の営業も残すところあと数日となりました。
仕事もオフィスもきれいに一掃して、気持ち良く来年を迎えられるように残りの数日も気合を入れていきたいと思います!

さて、今年の締め括りの企画として、Eyes, JAPANのスタッフに今年一番おもしろかった本をインタビューしてみました。普段はなかなか見られないEyes, JAPANスタッフの個性も垣間見ることができる個性溢れるセレクトとなっていますので、ぜひお楽しみに!

それでは、さっそく行ってみましょう!


ZERO to One 〜君はゼロから何を生み出せるか

著者/ピーター・ティール

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この本の推薦者:
山寺(代表取締役社長/チーフカオスオフィサー)

本の概要

空飛ぶ車が欲しかったのに、手にしたのは140 文字だ。「もし本気で長期的な人類の発展を望むなら、ただの140 文字や“永遠の15 分” を超えた未来について考えなければならない。ZERO to ONE はシリコンバレーを教科書に、難題を克服してこれまで存在し得なかった偉大な物事を築きあげるための本だ」(by Peter Thiel)

この本の魅力・面白いところ

読書は大好きで年間大体100冊くらい読んでおり、ビジネス書はだいぶ読み漁ったのですが、大体書いてあるパターンが決まっているので最近はサイエンスや、文学など別なジャンルの本を読んでいましたが、シリコンバレーで絶大な影響力を持つ「ペイパル・マフィア」の彼の本は読まねばと思い読んでみました。中身に関してはぜひ自ら読んで欲しいのですが、本はまさに過去19年自分がしてきた0から1を生み出す方法であり、自分は間違っていなかったんだと思うと同時に非常に個人的に感じることが多かった本です。1999年のお祭り騒ぎのくだりは1995年に創業して者としてはとても懐かしく思ったし、またスタートアップ企業独特の思考や、べき乗則、隠れた真実の話や、ティールの法則はうんうんと納得するものばかりでした。

また人間と機械や、エネルギー2.0の話、創業者のパラドックスときて、最後にシンギュラリティの話でしめるところも非常にシリコンバレーっぽい本と思います。日本が「失われた20年」を無為に過ごしている間に、世界のイノベーションを引っ張っているのはアメリカであり、西海岸のシリコンバレーがなぜ特別か分かる本です。最後に自分は0を1にできても1を100にする才能が無いことを改めて認識させられた本です。


人類資金

著者/福井 晴敏
参考URL/http://kodanshabunko.com/jinrui.html

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この本の推薦者:
真水(システムエンジニア)

本の概要

一介の詐欺師である真船雄一は、「M」と名乗る男からとある計画への参加を依頼される。真船は終戦時に隠匿された財産を元に設立されたとされ る「M資金」の融資を騙る詐欺を生業としてきた。ところが「M」は、このM資金を盗み出すことを目論んでいるという。戦後膨れ上がったM資金の時価総額は10兆円であり、成功の報酬として50億円と、真舟の恩人の死の真相を伝えることが提示された。

この本の魅力・面白いところ

この物語は金融経済や社会システムを題材としており、初めは少し難解かなと思いました。しかし人物の心情や状況の描き方がとても緻密で、読み 進めていけば自然に引き込まれていきます。
主人公側の陣営はある計画を企てますが、その相手は圧倒的な巨大組織であり、確実に達成できる見込みはありません。それでも、目的のため決行 することとなります。登場人物の皆それぞれ置かれた立場や組織のしがらみがあり、定められた”ルール”から逸脱することがタブーとされる中、それを覆してより望ましい道を進み続けたいとする人々の努力と葛藤が印象的でした。(とはいえ2014年現在まだ未完結なので、最終巻を心待ちにしている状況です)
一見うだつの上がらなそうな主人公真舟が時折垣間見せる、詐欺師としての鋭敏さも見どころです。
資本主義経済や組織社会の裏側を扱ったハードな長編群像劇をお求めの方にお薦めです。


ビジネスを蝕む 思考停止ワード44

著者/博報堂ブランドデザイン

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この本の推薦者:
行田(Webプロデューサー)

本の概要

日々何気なく使っているそのビジネスワードが仕事の活力や発展性を奪いとる可能性がある!日常業務で使うビジネスワード。しかしある言葉を使ってしまったがため、ビジネスの可能性を狭めてしまうこともある。それが「思考停止ワード」だ。企業に勤めるビジネスパーソン1000人を対象に「思考停止ワード」を調査し、44のワードを抽出。なぜその言葉がいけないのか、その理由とともに、解決の手がかりを紹介。(「BOOK」データベースより抜粋)

この本の魅力・面白いところ

「もっとイノベーションを起こそう」なんてことは良く言われますし、会津みたいな田舎では商店街の地域振興思考レベルで「イノベーション!!」を連呼します。
…が手段と目的を履き違えて、「何故するの?」の目的が無いまま「イノベーション」という単語を使っても、中身が無く、ゴールの無い道をただただ走るだけになってしまいます。(そして、それには意外と当人たちは気付かないもの)
そんな、ごくごく当たり前のことなのに、ついつい使ってしまう「思考停止ワード」を44個並べた本、それが「ビジネスを蝕む 思考停止ワード44」です。

そのうちIT業界で使われがちないくつかをピックアップします。

 ・イノベーション
 ・品質がいい
 ・差別化
 ・グローバル
 ・きてる
 ・技術力
 ・効率
 ・フレームワーク
 ・多様性
 ・自由に
 ・うちの業界
 …etc

解りやすく、包括的な意味であるがために、それら言葉を使うと我々はしばしば「思考停止」になってしまい、建設的な議論を遠ざけてしまいます。
その言葉の裏に隠れている、人の考えや自分の想いを、今一度「分解」してみることが必要ということを、気付かせてくれる本です。是非ご一読を。


インフラ/ネットワークエンジニアのための ネットワーク技術&設計入門

著者/みやた ひろし
参考URL/http://urx2.nu/fsK9

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この本の推薦者:
綱藤(システムエンジニア)

本の概要

サーバサイドのネットワーク構築において最も重要なフェーズである基本設計の設計項目をベースとして、各設計項目に関連する技術と設計ポイントを説明しています。基本的な概念の説明から実際の設計に役立つノウハウまで幅広くカバーしており、ネットワーク・インフラエンジニアとして最低限必要な知識を網羅することができます。読み物として楽しむことも、技術書として利用することもできる本です。

この本の魅力・面白いところ

ネットワークの勉強は座学ではなかなか概念を掴みづらく、実際に機器を設定したり構築しないと習得しづらい分野だと思います。
この本では、「なぜその技術が生まれたか」「なぜこういう設計をしてはいけないのか」というストーリーが各章に盛り込まれており、技術書でありながら読み物としても非常に引き込まれる内容となっていて、情報がスムーズに頭に入ってきます。
また、各章の重要事項は表や図などで整理されており、設計の際のリファレンスとしても強力なアイテムとなるでしょう。クラウド全盛のこの時代、ネットワークやインフラのエンジニア以外の方には関係のない内容かもしれませんが、クラウドの裏側でどんなことが起こっているのか、この本なら楽しみながら知ることができます。是非ご一読ください。


子どもの創造力スイッチ!

著者/石戸 奈々子

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この本の推薦者:
高野(システムエンジニア)

本の概要

こどもたちの創造・表現力をテーマにしたワークショップ・ イベント、セミナーを多数、企画・開催しているNPO法人CANVAS(キャンバス)の代表が書いた、デジタル時代に生きる子どもたちに必要なこととは何か、筆者の考えが書かれています。
パート1 では、MITラボの環境を紹介しながら、現代の子供達に必要な力とは何か。
パート2では、世界のミュージアムを紹介し、環境を作る際に必要なこと、特に大切なことの紹介。
パート3では、パート1、2を具体的に行っている取り組みを紹介、そして子供達が世界へ発信していく方法とは。
という構成です。各国の様々なメディアラボが写真入りで紹介されていて、とてもわかりやすく読みやすいです。

この本の魅力・面白いところ

自分には子供がいますが、どうしたら子供の創造力引き出したら良いのか、身につけたらいいのか、という思いからこの本を手にとりました。この本では、デジタルメディアを使ったものが紹介されていまして、自分はデジタル機器(特にゲーム)は子供にはあまり良くないと思っていたのですが、 活用次第でいくらでも自分が期待する「創造力を身につける」ことが出来るのだということに気付かされました。
また、自分の子供が働く頃、今の半分以上の職業が変わると言われています。将来どんな職業があるか分からない状況の中で、自分たち大人は今の子供達に何が必要なのか、著書は書いています。どんな状況下でも創造力を使って様々な分野で活躍できる大人になるよう、そして、活躍する芽を自分(大人)が摘んでしまわないように、これから自分も成長が必要と感じました。大人たちが子供たちの為にやるべき事、たくさん有りそうです。自分も家庭の中で何かやらなきゃ、と思わせてくれた本でした。


犬心

著者/伊藤 比呂美

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この本の推薦者:
小熊(アシスタントジェネラルマネージャー)

本の概要

14年間ともに暮らした愛犬タケ(ジャーマンシェパード)との最後の日々を綴る。足が弱くなり階段から転げ落ちるタケ、寝相がどんどん死体っぽくなるタケ、寝たまま排泄するタケ……重なるのは遠距離介護(カリフォルニア⇔熊本)をしていた父親の姿だ。
1978年『草木の空』でデビュー、1985年『良いおっぱい悪いおっぱい』で、「子育てエッセイ」という分野を開拓した著者が一貫して追い求めてきたテーマ、性と生殖、そして死。『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』『 女の絶望』『 読み解き「般若心経」』『 閉経記』に続く、生きざま、死にざま。いのちのものがたり。(amazon より抜粋)

この本の魅力・面白いところ

愛犬が旅立ち、泣いたり落ち込んだりしながら、現実を受け入れること、前を向いて歩くこと、日々湧き出るいろんな想いや感情と向き合っている時に、いただいた一冊。

そこにあるのは、感涙を誘う愛犬物語などではなく、むき出しに展開する生老病死。普通に飼われている、それぞれの犬が老いていくなかでのさまざまな営みが克明に記されています。
人間によって育てられ、訓練を受けた犬たちタケ、ニコ、ルイが、遠距離介護のために日本とアメリカを往復する飼い主にどのような行動や心を垣間見せたのかが、ユーモアあふれる文章、思わず笑ってしまうエピソード、そして時々のほろりでまとめられていて…。

いのちあるものとはいつか別れなければならない。特に動物と近い暮らしをしている方に手に取っていただきたい一冊です。


Flood

著者/Stephen Baxter

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この本の推薦者:
サーシャ(ネットワークエンジニア)

本の概要

A diverse group of people is freed after 5 years of being held hostage in the year 2016. They come back to a world in which the weather has changed dramatically with almost constant rainfall. Starting in London, floods begin to threaten life everywhere on the planet as humanity tries to find the cause for it. Starting in London the book draws an excellent picture of the events by visiting a variety of key places until the end when there will only be ocean.

この本の魅力・面白いところ

As with all books of Stephen Baxter, which I would like to coin as hard science fiction, the main charm of this book is how realistic and explainable the events in it are. Weather changing for the worse is already a reality currently and Mr. Baxter draws a horrifying picture of what could await us. The most interesting point about his writing is that it is mostly based upon scientific fact. The events are explainable by scientific papers and reports, which are also referenced in the book. In this case the flooding is explained with the existence of big water reservoirs in the lower earth mantle.


Googleの72時間

著者/林 信行/山路 達也
参考URL/http://www.amazon.co.jp/dp/4041104483

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この本の推薦者:
八幡(Webエンジニア)

本の概要

2011年3月11日に発生した東日本大震災において、Googleが行った初動対応について書かれています。災害発生から72時間という時間は、それまでに救助活動ができなければ被災者の生存率が大きく下がってしまうと言われており、災害時には非常に重要なボーダーラインです。本書では、Googleによる東日本大震災への初動対応の内容から、初動対応を支えた企業文化、その後の展開まで述べられています。

この本の魅力・面白いところ

Eyes, JAPANでは、「宮城モバイル・アセスメントシステム」というシステムの開発に携わっています。アセスメントというのは、災害時に各地の避難所を歩きまわって被災状況を集めるという行為を指すのですが、やはり災害時は通信状況が悪かったりデバイスが無かったりして、これまでうまくデジタル化できていませんでした。

本書では、Googleのような先進IT企業が、震災の初動対応でどのような課題にぶつかって、どのように解決してきたかという状況が臨場感あふれる形で描かれており、それらは弊社のアセスメントシステム開発においても非常に役立つものでした。

震災の初動対応のような緊張感のあるフィールドに関わっていくことができるのは、卓越した技術力と、それをうまく活かせる企業文化があってこそだと感じます。非常時のカオスの中で技術と文化がうまく混ざり合っていく様子は、ITに携わるものであれば奮い立つものがあると思います!


Postfix 実用ガイド (O’REILLY JAPAN)

著者/Kyle D. Dent

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この本の推薦者:
金子(セキュリティエンジニア)

本の概要

セキュアで信頼性が高いとPostfixが評価されるのは、後発で開発されるソフトウェアが持つ大きな強みです。事実、Postfixが開発されたきっかけは、今よりも平和な時代に開発されたSendmailの問題を解消することにありました。しかし、Postfixの魅力はそれだけではありません、設定や管理の容易さとシステムの柔軟性はユーザの幅広いニーズに応えてくれます。本書は、著者がPostfixで試行錯誤して得た経験をわかりやすく1冊の本にまとめたものです。インストール、設定から活用例までを盛り込み、巻末には設定パラメタのリファレンスも収録したPostfix実用ガイドの決定版です。(公式サイトより引用)

この本の魅力・面白いところ

本のタイトルにもあるように、Postfix で SMTP サーバを運用する際にすぐに役立つような実用ガイドとなっています。小説のように本の最初から順番に読んでいくことで、Postfix の起源や電子メール規格など、電子メールシステムの基本から学んでいくことが出来ます。
また、Postfix の動作やアーキテクチャ、設定の仕方などを幅広くカバーしているので、やりたいことから逆引きして読んでいったり、 設定項目の分からない部分を辞書的に引いて調べるような使い方も出来ます。Postfix で SMTP サーバを運用されている方には是非手元に置いておいて欲しい一冊です。


現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識
知らないと困る Webデザインの新ルール2

著者/一戸 健宏/大串 肇/合志 建彦/高瀬 康次/田口 真行/中村 健太/
参考URL/http://urx2.nu/fsL5

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この本の推薦者:
北澤(ディレクター)

本の概要

最近認知度を上げている「Webディレクター」の教科書とも言える一冊。
「制作ワークフローの変化」から始まり、「企画提案」「設計」「制作・プロジェクト管理」「運用・効果測定」といった実業務の順番と同じ順序を辿りながら、Webディレクターが抑えるべき最新の知識・ノウハウがまとめられています。

この本の魅力・面白いところ

Web業界で著名なディレクターの方々が共同で執筆されていて、どの章も読み応えバツグンです。
Webディレクターという職業はここ数年で認知されはじめた職業なのではないかな、と個人的には感じているのですが、私が駆け出しのころにこんな教科書に出会えてたらよかったなぁと思える本です。
Webディレクターは、企画から運用まで幅広く知識を持つことが求められます。が、業務の範囲が決まってしまうと、業務外の勉強が疎かになってしまうことも…。この本を読んで自分の知識が足りない分野が明確に分かったので、足りないところを深めていこう!というモチベーションに繋がりました。

このシリーズはWeb業界で著名な方々が集まって執筆されていて、情報に説得力があります。そして読みやすく編集されているので、本をあまり読まない人にもとっつきやすいと思います。「現場のプロが教えるWebデザイン&レイアウトの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール3」も面白かったので、おすすめです。


長尾智子の料理1,2,3

著者/長尾 智子

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この本の推薦者:
薄井(アシスタントディレクター)

本の概要

料理にまつわる工夫とアイデア、素材を生かしたレシピ、そして自分らしく料理することを教えてくれる、実用料理エッセイ集。(「BOOK」データベースより抜粋)
フードコーディネーターの長尾智子さんによる58篇のエッセイ集。各短編の中には野菜のゆで方、刻み方、お鍋の選び方から食材と調味料の意外な関係など、料理のちょっとしたコツや、料理が楽しくなるヒントがたくさん詰められています。料理はしたいけど、めんどくさくてなかなか続けられないと感じている人にぜひ読んでいただきたい1冊です。

この本の魅力・面白いところ

コンビニのお弁当を食べたり、適当に外食ばかりしていると「あ、なんだか味覚が鈍ってきているな」と感じることがあります。そう感じたときは、この本を思い出して自分の食生活を見直すようにしています。本書の著者であり料理家でもある長尾智子さんの作る料理は、実験的な要素がふんだんに含まれており、料理に発見やときめきを与えてくれます。めんどくさくなりがちな自炊生活ですが、この本を読めば自ずと料理をしたくなってしまうようなテンションになってくるので不思議です。

なにより日々口にするものが自分の健康だけでなく、健全な思考や人間関係にまで影響を与えるということを改めて考えさせられます。ジャンクフードや甘いお菓子盛りだくさんの自分の食生活を反省するという意味でも今年一番グッときた本かなと思います。


Come home! vol.36 自分でできる簡単リノベ。

編集/住まいと暮らしの雑誌編集部

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この本の推薦者:
小嶋(デザイナー)

本の概要

少し前までは「リフォーム」と言っていたことを「リノベーション」という言葉で言い換えることが多くなりました。前者が家を新築当時と同じ状態に戻す修繕工事を意味するのに対して後者は暮らしに合わせて用途や機能を変えて”家の価値を高めること”を意味するのだそうです。この本ではそういったリノベーション事例の中でも業者に頼らず自分の手で行えるものを紹介しています。

この本の魅力・面白いところ

リノベーションの面白いところは価値を変化させることにあります。それはデザインの仕事に通じる部分が多く、リノベでは生活の大半を過ごす部屋という空間でダイナミックに味わうことができます。
外観は古びたマンションや古民家なのに、扉を開けると景色が一変するリノベーションという魔法。日が当たって温もりが溢れるようなパイン材の明るい床。白を基調とした壁。真新しいつるっと触りごこちの良さそうなシンクにキッチン…。新築の建売住宅や普通の賃貸にはない特別な雰囲気がそこには広がっています。外側だけではあえてそこに住みたくなるような特徴もなく、相場より少し値段が低いくらいか、逆に高い場合もあってメリットは?といいたくなる。でもこのリノベーションによってどんどん入居者が決まっていくそうです。
この本では家主のこだわりが随所に感じられるリノベの事例が詰まっています。しかもそれがお手製。「え、これも自分で作ったの?」という驚きがちりばめられています。とはいえ掲載されている家具の作り方や壁紙の貼り方などは、チャレンジできそうなものばかりでついつい作りたい意欲を刺激されDIY好きにはたまりません。この本と出会って半年以上たちますが、いまだに繰り返し見て、賃貸物件でも応用できるものはないかワクワクしながらお部屋改造に取り組んでいます。もちろん現状復帰も可能です!みなさんもお手製リノベ、楽しんでみませんか?


おんぶおんぶ

文/三輪 円香
絵/津島 タカシ
参考URL/http://kodomo-bungaku.jp/library/01/book.html(音声で読めます)

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この本の推薦者:
齋藤(システムエンジニア)

本の概要

おばあちゃんにおんぶされている太郎がうらやましい山の動物たち。ある日我慢がができなくなりついに「たろうだよ!たろうだよ!」と言って次々におばあちゃんにおんぶしてもらいます。
ところが最後にやって来たのは大きなクマ!どうするの?おばあちゃん!!

この本の魅力・面白いところ

私の子供たちの通院する病院の待合室に置いてある絵本です。
山のキツネがおばあちゃんにおんぶされているページでは、すでにページのはじっこにクマがうらやましそうにモジモジお婆ちゃんを見つめています。子供たちはこれを発見すると(すでに何度も読んでいるので内容は知っているのですが)「クマ!クマ!ダメダメあぶない!」と大騒ぎ。待合室なので私は「静かに シー ね♪」と子供たちにむかって口に指を立てながらページをめくるのをじらします。ページをめくると見開きページいっぱいにクマが!!! あぁあああ 危ない! 早くっ どうなるの!? 次のページをめくりたい!

・ページをめくるわくわく感
・少ないページ
・大きくて魅力的な絵
いう事なし!

私は今年ひょんなことから入院しました。病院の図書室では病気と向き合う本や、体験談、幼児向けの本も色々なメッセージがこめられていたりして涙がこぼれそうな物語ばかりでした。ところがどっこいこの本は、心の底から絵本て最高って心から思えた笑顔の1冊です。

この絵本は残念ながら購入することができません。製薬会社が開催した「日本新薬こども文学賞」という賞をとった作品で、全国の医療機関や公共施設に配布されていることのことです。
もし病院に行くことがあったら本棚を覗いてみてください。たのしくなれる?かもしれません。



いかがでしたか?
それぞれに個性溢れるラインナップでしたが、読んで見たい本は見つかりましたでしょうか?気になるものがあれば、年末年始のお休みにぜひ読んでみてくださいね。

来年も引き続きこのような企画物のBlogを定期的に更新していけたらいいなと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
それではみなさん良いお年をお過ごしくださいませ!

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