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仕事を通して感じたプロとアマチュアの差

warashina

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ソフトウェア開発の風刺画

初めまして。プログラムのアルバイトをさせて頂いている和良品と申します。今回初投稿なので、ありきたりですが、実際に仕事をした感想を書きたいと思います。

私の最初の仕事は、某携帯電話販売会社さんの業務支援アプリの開発でした。初めて仕事でのソフト開発をさせて頂いたのですが、左図の風刺画を身をもって理解できた、というのが率直な感想です。プログラムを文法通りに書けるだけの状態でソフト開発を行うと、間違いなくこの絵のようになると思います。しかし、プロはそうならないよう多くの工夫をします。これには様々なものがあると思いますが、個人的には「設計」への考慮が一番大きいと感じました。

この「設計」についてですが、様々な意味や解釈があるため、私が仕事を通して感じ取ったことを二つに分けて説明します。一つ目は必要な物を把握し、これから開発するものの全体像を考慮することです。これは設計図の設計を指すものです。恐らく多くのアマチュアはこのことをあまり意識していないと思いますし、しなくても一人で楽しむ分にはあまり問題にならないと思います。しかし、実際の仕事ではこの部分がかなり重要になります。なぜなら、これによってソフトの作成のしやすさやメンテナンスのしやすさ等が決まってしまうからです。モジュールを適当に組むと、一部機能を変更するのに関連する機能すべてを変更しなければならないことがある等、様々な問題が起きることは想像に難くないと思います。顧客の要望に柔軟に応えたり、納期を守るため、プロはこのことにかなり気を遣います。この部分にまず大きな差があると思いました。

もう一つは使いやすさ、安全を考慮することで、先程説明したものより細かい部分になります。こちらはUI設計の設計を指すものです。これは特に大学の課題でやってしまうのですが、私は制作するソフトの条件を満たすことだけを考えてしまい、使いやすさや安全を考えずにソフトを作ってしまうことがあります。授業では提示された条件を満たしていれば満点を貰えますが、仕事ではそういった条件以外の部分も満たしていないと、減点どころか零点という場合がほとんどだと思います。顧客から提示された要件を満たすことができても、使いづらかったり、セキュリティホール等があり、使われなくなったのであれば意味がありません。プロとして仕事をするには、顧客から提示された要件にないものも考えて実装できなければならないということを学びました。

他にも感じたことは沢山ありますが、今回のソフト開発を通して、このプロとアマチュアの差を僅かでも知ることができたのが自分にとって一番大きな収穫になったと思います。これからもこの差を見つめ、少しでも多く埋められるよう努力して参りたいと思いますので、よろしくお願いします。

和良品 (わらしな)
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