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勉強 に対する考え方

Masato Kaneko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

新入生などがよく 勉強 という名目で、新しい専門的な知識を身につけるために努力しようとしているのを見かけます。
最近はその努力すらもしようとしない人もいる中で、自分で行動しようとしているので、それは非常に良いことだと思います。
しかしながら、しばしば目的を見失って最終的に何も身に付かないという結果に終わってしまう人もいるようなので、今日は自分が考える 勉強 の仕方に関して少し言及してみようと思います。

自分が考える、一番良くないと考えられる 勉強 の仕方について。それは、

手を動かさないで勉強しようとすること

これはもしかしたら、小学校や中学校、高校などでやってきた国語や数学、英語といった一般教養の科目を勉強するのと変わらないのかもしれません。
要するに、問題を解かずして知識は身につかないということです。
良く聞くのは、技術書を読むことによって、何となく出来た気になってしまうことです。
実のところ、自分もまず最初に技術書を読むことから始めていました。
技術書を読むことによって、知識が体系的に身につくと思ったからです。
しかし、何も知識がないうちに読み始めると、最終的に何が出来てなくてはいけないのかという ゴール を見失いがちです。
技術書を読むのが目的でないことを忘れてはいけません。

ではどうすれば良いのかというと、実際に手を動かして何かを作ったり、とにかく試してみるのが良いのではないでしょうか。
最初は何も分からなくて当然です。
ですが、それは問題ではありません。
最初に分からなくても、後で理解出来るようになります。

自分の経験を話しますと、ネットワークやサーバに関して全くの無知だった本当に最初の頃は、とにかく実機で色々と試行錯誤していたように思います。
仕事でサーバ構築の仕事をさせてもらう前に、自分の家にある、使っていない PC に PC-UNIX をインストールしてサーバを構築していました。
その頃はとにかく知識が乏しかったので、サーバを構築すると言ってもそんなに大層なことではなく、ただ単に検索で見つかったサイトの設定ファイルの各項目をコピー・アンド・ペーストしていただけです。
もちろんその時は設定項目の意味など全く理解していませんでした。
しかし、そこで実際にサーバが動くとどうなるのかという大体の感覚を掴むことが出来ました。
それは言い換えると、最終的に何が出来てなくてはいけないのかというゴールを確認出来た、ということです。
そしてそれ以降は、今までコピー・アンド・ペーストしていた設定項目のひとつひとつの意味などを理解し、その過程でまた様々な問題に直面して、その都度それらを解決してきました。
それらの経験を経て、今の自分の知識があるのだと思います。

何かを勉強し始める時に、まず技術書を読むのであれば、きちんと最終目標を把握し、本を読みながらでも実際に手を動かしてみてください。
プログラマ志望の人は実際にコードを書いてみたり、サーバ管理者志望の人は実際にサーバを構築してみたり。
そうすると自ずと知識は身についてくるものだと思っています。

Author: Masato Kaneko
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