Eyes, JAPAN Blog > フレーム電位差

フレーム電位差

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

PC等のスイッチング電源には、自機器からのノイズを電源ラインへ流出阻止するためにノイズフィルタが装着されています。そのノイズフィルタの構造は、高周波ノイズを電源ラインより機器フレーム(アース)へ逃がす構造となっていますが、そのためにコンデンサによるハイパスフィルタが電源ラインとフレーム間に構成されています。

そのため、電源プラグのアース端子を接地していない場合は、機器のフレームに電源電圧の1/2の50Vが誘起されており、接地されたアース線との間でAC50Vの電源のように振る舞います。しかしながら、電源ラインとフレーム間に接続されたコンデンサの容量はそれほど大きくないため、電源周波数程度でのインピーダンスはかなり大きく、電流もそれほど取り出すことはできませんが、PC周辺機器を用いた拡張で、複数機器のフレームが電気的に接続されることにより、前述のインピーダンスは減少することもあります。

この現象により、接地された機器との間で通信ケーブルなどを接続する場合に、通信インタフェースIC等へ、AC50Vが印加され破壊されることも考えられます。アースはしっかりとりましょう。私はPCのUSBを破壊したことがあります…(シールドの接続が甘くなっていたのか。VGAのD-Sub接続時には、コネクタフレームとPC間で火花も出ていた。)

担当: 衣川 (アースを取る = 接地する)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Comments are closed.