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聞く能力

beko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

最近は、話す・伝える能力について解説・指南をする書籍が人気の様子。
Amazon.co.jp で売れ筋の商品をざっと探しただけでも、

をはじめとして、非常に多くの商品が出てきました。
このような状況を目の当たりにすると、コミュニケーション、即ち相互理解を成立させることの難しさを感じずにはいられません。
この困難を克服するため、「話し手」には伝えたい事柄を簡潔・端的にし、相手の興味・関心を惹くものにするよう、たゆまぬ工夫と努力が要求されます。
そうした「話す」「伝える」能力は現代においては必須のビジネススキルとして認知されている、と言ってもよいでしょう。

しかしその一方で、「聞き手」側に対する要求は、「話し手」へのそれと比べて不当に低いように思われます。
複雑な概念や厳密な議論が敬遠され、印象に残りやすい単純あるいは極端な表現・主張が持て囃される風潮のもと、私たちはコミュニケーションを成立させるための努力を「話し手」の側に一方的に押し付けてはいないでしょうか。
そのような「聞き手」の怠慢は、「分かりやすさ」の美名のもとに表現を単純なものへと追いやり、結果、「聞く」「理解する」能力をさらに低下させるという悪循環を生み出します。

Eyes, JAPAN では、毎週の全体ミーティングにおいて、スタッフ (社員含む) が持ち回りで30分間のプレゼンテーションを行います。これは、「話す」「伝える」能力だけでなく、「聞く」「理解する」能力を鍛えるのが狙い。
発表者はいつも少なからず緊張しているものですが、聞く側もそれ以上に緊張してプレゼンテーションに望んで欲しいものです。

担当: 成田 (入出力コントローラ)
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