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知識や技術を身につけるということ

Masato Kaneko

この記事は1年以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

専門的な事柄を仕事とするには、詳しい専門的な知識や技術が求められます。
例えば、国家資格を取得する必要があったり、経験年数が問われたりなど、専門職は要件も厳しく、誰もがすぐになれる訳ではないでしょう。
しかしながら、それぞれの専門家の方々も、何も最初から専門的な知識を身につけていた訳ではなく、集中的に勉強や努力をした時期などがあったからこそ、専門家としての地位を確立することができ、プロフェッショナルとして仕事をされているのではないでしょうか。

私達が携わっている IT の分野も、専門性が高い分野のひとつだと考えています。
技術の進歩や時代の影響もありますが、複雑化したシステムの動作を理解するのは簡単ではありません。
新しい技術がどんどん生み出されている中で、レガシーな技術に関する知識も依然必要なため、学習が欠かせないでしょう。
本日はそんな学習について、度々質問をされる機会があるので、過去の偉人が見出した本質を紹介しつつ、自分の経験を踏まえて少しお話したいと思います。

物理学者のアルベルト・アインシュタインは、昔にこんな名言を残しました。

Learning is experience. Everything else is just information.
(学習とは経験である。それ以外のあらゆることは、ただの情報にすぎない。)
− Albert Einstein

この名言は、おそらくはアインシュタイン自身の人生経験から導き出した真理なのだと思います。
経験こそが学びであり、経験していないことはただの情報に過ぎず、身につかないことを示唆しているように見えます。
実際に今までの自分の人生を振り返ってみても、この名言の通りだと実感することが多くありました。
例えば、専門書を読んだり、講義・講習などを聴講したりして新しいことに触れることは、他人の経験を見たり聞いたりしているに過ぎず、それらはただの情報にしか過ぎないのです。
他人の経験を自分の経験にするには、他人が経験したことを自分で再現してみないことには始まりません。
自分で再現したことが初めて自分の経験になり、自分の知識になるということです。
そのようにして、他人の経験を自分の経験に出来るかどうかが知識や技術を習得する鍵となるのではないでしょうか。

社会にいる専門家の方々は、専門家になるまでの過程で、少なくとも自分自身で多くのことを経験してきているはずです。
他人の経験をただ見たり聞いたりしただけで専門家になっているような人はおそらくいないでしょう。
知識や技術を身につけるためには、自分の経験を積み重ねていくことが最も重要なのだと私は思っています。

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